『キック・アス』北米版ブルーレイ

Kick-Ass (Three-Disc Blu-ray/DVD Combo + Digital Copy)
Matthew Vaughn

Lions Gate 2010-08-03
Sales Rank : 200

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素顔のヒット・ガールが拝めます

今年最後にして最大の話題作となりつつある傑作『キック・アス』。連日劇場は満員で、入場できない人の声もTwitterで囁かれています。

ボクはちょっと早めに行ったのでチケットを入手できましたが、劇場に来たときにはやはり「満員」でチケットはSOLD OUTになっていました。

前回のエントリーに書いたように、友人が夏に発売された北米版ブルーレイを貸してくれていたので、帰宅してすぐに二回目を鑑賞。ハッキリ言ってブルーレイのほうが劇場より高画質です。ははは。音声もDTS-HD7.1CHというロスレスHDオーディオのフルスペックで収録されており、音のクオリティも我が家の貧弱なシアターシステムでも劇場より良く感じます。

ただ、劇場で観たときの、「ヒットガール救出」で感じられた場内の一体感は代えがたい。やはり劇場で観ることをおすすめします。

さて、ブルーレイのクオリティは現在のブルーレイとしても全く問題ないものです。最初の読み込みが他のディスクより長めなのが不安なぐらい。メニューのビジュアルデザインもキック・アスの「陽」の部分を強調していて楽しい。

今日は３度目の本編をグッとこらえて、メイキングを観てみました。

作りとしては製作開始から撮影、特殊効果、スタッフへのインタビュー、キャストへのインタビューを取り混ぜたオーソドックスですが申し分のない作り。
ちゃんとスコアの演奏風景やミックス風景、作曲家三人へのインタビューもあって嬉しかったです。ジョン・ウィリアムズについてずっと熱く語るのも良かった。デイブがスーツを入手するシーンでかかる音楽が思いっきり『スーパーマン』のテーマのオマージュであることも語っています。ははは。
ポスト・プロダクションのパートも充実しており、オーディオ・ミックスからCGIパートの解説も過不足なく収録されていました。最後はお約束のワールド・プレミアの風景で終わり。ブラピの会社「プランＢ」が制作会社に加わっているので、ブラッド・ピットもヒゲを伸ばしたオンジみたいな風体で登場していました。プレミアの時点でクロエ・モレッツの身長が伸びていて、すでに大人びているのに驚くやら寂しいやら。

そんなヒット・ガールことクロエ・モレッツのパートも充実しています。ほぼひとりでアクション・パートを担当しているだけに（小学生なのにｗ）、アクション・トレーナーとの特訓風景や、アクション・シークエンスのやたらと凝ったプレビズ映像も収録されています。「救出シークエンス」の一連の流れを通しで演じるのを１カットで見せてくれる映像もあり、クロエ・モレッツが子どもならではの機敏な動きで難なくこなしているのが凄い。ウィッグにアイマスクという衣装のおかげもあって、ダブルの女性もほとんど見分けがつかないぐらいなのも確認できます。ただ、殴りこみシーンでは実際に彼女が演じているショットの撮影風景が多くて嬉しいです。アクション・トレーナーの男性がスカートを装着した同じ衣装でスタンバイしていたところもあり、彼がスタント・ダブルを担当しているアクションもあるのでしょうね。仕事とはいえあの衣装を男性がつけているのは笑ってしまいます。

リハーサル風景では、衣装はヒット・ガールのソレのまま、ウィッグやアイマスクをしていない素顔のクロエ・モレッツを見られるのが嬉しい。ヒット・ガールの姿も絶品ですが、素顔も強烈に可愛い。