男たち、野獣の輝き

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Beauty Devaisethのファイナル・ファンタジー14新生エオルゼア奮闘記

『恋におちて』★★★


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殺し屋二人組がスコセッシ一家から離れて

奥さんが「そういえば、クリスマスに出会う映画なんだよ」と話題にしたことから、じゃあ観てみようと。

奥さんは何年か前に、ボクが高校生の時以来の鑑賞。高校生の時は「オトナの恋愛」が全然理解出来ない年頃だったので、印象に残っているのはメリル・ストリープがいざとなったら「やっぱり駄目よ」と拒んじゃうシーン。あそこはカメラがドリーバックしてドア越しになるショットまで明確に覚えていました。

他のシーンはこれっぽっちも覚えていなかったのですごく新鮮。

途中で二人がお互いの友達に相手のことを話すシークエンスが、まんま野島伸司がよく使う手法だったので、「ああ、ここらから使ってるのか」と合点が行きました。でも、ボクは彼のあの手法があまり好きではないんですが……

しかし、最近の「その気になったらワイプしてもうやってる」というタランティーノ的な演出を見慣れてしまって、二人がじわじわぎこちなく惹かれあう演出は新鮮そのもの。

ラストシーンものめりこんでハラハラしちゃいましたよ。

ロバート・デ・ニーロは今でこそこういう「普通」の映画に出演していても不思議ではないんですが、『タクシードライバー』ばっかり浴びるほど観ていた中学生には、どう芝居してもトラビスにみえていけない。

しかも、親友がハーヴェイ・カイテルってなんの冗談だよ。


もっとも、スコセッシ一家からちょっと離れて「普通の映画」に出演し始めたデ・ニーロも、すぐに舞い戻って僕らを安心させてくれたのは言うまでもありません。


撮影がピーター・サシツキーなのもなかなか驚きでした。

そういえば、音楽がデーブ・クルージンだったので、『グーニーズ』にひき続いて彼の音楽を聴いているな。