男たち、野獣の輝き

旧映画ブログです。

Beauty Devaisethのファイナル・ファンタジー14新生エオルゼア奮闘記

『フットルース』★★1/2


ケビン・ベーコン¥ 1,030 (31% OFF)
青春映画の代表作。
なんて若いんだ!ケビン=ベーコン!!
いつの世でも
ドラマ:188位 (2010.10.01)
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良質な青春ドラマ


奥さんと「ちょっと軽めの映画が観たい」と相変わらず話していたとき、雨が降っていたのでツタヤに行くのも面倒だったので、試しにJ:COMオンデマンドのラインナップをながめていたら見つけましたよ!

ちょっと前からお互いに「久しぶりに見たいね『フットルース』」と話していたところだったので、グッドタイミング。

しかもHDメディアも持っていなかったので、本当にレンタル感覚で観てみました。

しかし、これってCICビデオのころのソースをそのまま使っているようで、上下マスクを外したスタンダードアスペクトと左右トリミングが混在したスタンダードサイズ。加えて字幕も85年当時の「ナウい」字幕が炸裂。画質もビデオそのままのぼやけた感じなのですが、変なもんでビデオで映画を観まくっていた当時の気分に見事にタイムスリップ。映画の80年代タッチと相まってかなりここちよく鑑賞することができました。何というか、映画ってのは(音楽もでしょうが)観ていた年代によって大きく左右されるもんです。

マッチの吹き替え「ほぉぉどれぇぇぇ!!」でお馴染みだったフットルースですが、こうやって改めて字幕版で見直すと良質の青春ドラマだということが分かります。80年代タッチなのでお約束のご機嫌なナンバーが終始かかっていたりするんですが、基本となる「ダンス」の部分が物語のテーマと密接に結びついているので、そこだけ浮いているということがない。ジェームズ・ディーンの『理由なき反抗』に対して、こちらは『理由のある反抗』が描かれるんですね。

自分の息子を酔っ払い運転の事故で亡くしてしまったジョン・リスゴー扮する牧師が、逆恨みで町からダンスを禁止してしまった田舎町。そこにやってきたケヴィン・ベーコンがたまりまくったフラストレーションから「ダンス禁止令を撤廃してやる」と奔走する、意外に政治的な側面もあるストーリーなんですよ。

でも、ハーバート・ロス監督なので、そこは柔和なタッチを崩さずに、気持ちの良いアメリカの青春ドラマの体裁を守っているのが楽しい。ダンス・シーンではこっぱずかしい演出も交えつつ、結構格好良かったりするのも○。


そして、やっぱり一世を風靡したサントラが良い!! 知っている歌が目白押しでかかるのはたまりません。ノスタルジック爆発。これだけで元は取れたも同然です。サントラ欲しいなあ!


そういえば、クリス・ペンが全然太っていない若者として登場したり、セックス・アンド・ザ・シティサラ・ジェシカ・パーカーがその彼女として出演してたり、ケヴィン・ベーコンのお母さん役の人が『グレムリン』で大活躍したお母さんだったりと変なところでも驚きの多い映画でした。



ボニー・タイラーの歌が場違いに大盛り上がりなのもこの映画の見どころ。