男たち、野獣の輝き

旧映画ブログです。

Beauty Devaisethのファイナル・ファンタジー14新生エオルゼア奮闘記

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虫ずが走る

感想を書くかどうか迷ったのですが、一応「記録」と言うことで。

(文句ばっかり書いていますのでファンの人は読まないでください)


ボクは常々「映画はテクニックにおいて語られるべき」というのを持論としています。これは別に「ストーリーはどうだっていい」と言っているわけではなく、「ストーリーは主観の問題」が大きいからで、観ている時の最重要事項の一つには違いないんですよ。だって、つまらない映画はいくらテクニックが凄くてもやっぱりつまらないじゃないですか。

「絵はいい!!」(by炎尾燃

だけじゃね。

で、前回も書きましたが、作品には必ず作り手の「思い」が反映されるわけですよ。

子どもの頃ならその「思い」を作り手に寄り添って解釈する余裕があったのですが、もう大人になってくると「わざわざ不愉快な気分になってもなあ」という気持ちの方が強くるなるのです。

しかも、この監督もう60才とかのおじいさんですよ?

この映画って単に「観客の神経を逆なでて」楽しんでいるだけなんですよ。若い漫画家とかがよくやっちゃうアレです。

ボクはフィクションをこういった「手段」に用いられるのは不愉快きわまりない。


それに、この映画の「そういう部分」って薄っぺらくないですか? こんなのニュースとか観てれば世界中でいくらでも味わえるじゃないですか? それを得意げに映画にされても困るわけですよ。

さらに、この映画ってまるっきり「工夫」がないじゃないですか? タダ単に「こうなったら観ている人が不愉快になる」っていうだけで構成されていて、脚本の練り上げがまったくない。

こう言うのって「精神が未熟」としか思えない。


同じテーマだったらこっちの方がよっぽど「面白い」よ!!!


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あと不愉快な気分を味わいたいなら、ルポルタージュが一番いいんじゃないのかな。

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コレ読めば一発で不愉快な気分になれるよ。