男たち、野獣の輝き

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Beauty Devaisethのファイナル・ファンタジー14新生エオルゼア奮闘記

『テルマエ・ロマエ』一巻


テルマエ・ロマエ I (BEAM COMIX)テルマエ・ロマエ I (BEAM COMIX)

エンターブレイン 2009-11-26
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奥さんが評判を聞きつけたので買ってきました。

ローマ帝国の技師ルシウスは、誘われた浴場=テルマエで現代の日本にタイム・スリップしてしまう……

と、かくと凡百のタイム・スリップものなのですが、この作品の最高に面白いところは、”お風呂限定”であることです。

一話ごとにテルマエ=浴場がらみの困難にでくわすルシウスが、そのたびに現代の日本の銭湯やお風呂、温泉や湯治場などにやってきて、そのシステムや効能をローマに戻って活かすと言うパターンです。

コテコテのローマ人である(誇りを重んじるところが素敵と言うか天然で最高)ルシウスが、本当に技術屋のかがみみたいな人物なのが素晴らしく、現代の日本のお風呂文化に対しての客観的な分析が面白い。

そして、さらに素晴らしいのは、やたらとリアリティあふれるローマ帝国の描写と、これまたリアリティ満点の「生活感」。読んでいると大昔のハズのローマがちゃんと実際にあった大都市なのだと言う匂いを感じさせてくれます。

しかも、肝心のギャグが面白い。これは非常に重要で、ルシウスが真剣になればなるほど日本人とのギャップが生まれて大笑いさせてくれます。後半になると純粋にローマでも面白い事態に陥っていくので次の巻が楽しみでなりません。

しかし、月刊誌のビームに数カ月ごとにしか掲載していないようですので、2巻なんていつになることやら。ははは。


【関連商品】

作者の方はイタリアにお嫁に行った画家の人らしく、こちらのエッセイ漫画も大変評判が良いようです。明日にでも買ってみよう。

モーレツ!イタリア家族 (ワイドKC)モーレツ!イタリア家族 (ワイドKC)

講談社 2006-10-13
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