男たち、野獣の輝き

旧映画ブログです。

Beauty Devaisethのファイナル・ファンタジー14新生エオルゼア奮闘記

住宅街にエゾジカが現れて大騒動

ソウルフレンドid:marukoshi-anさんの記事より。

シカ=「ナダレ」っていう思考回路がもう、さすがというか。

ブラック・ジャック (2) (少年チャンピオン・コミックス)


北海道の住宅街にエゾジカが現れて大騒動になったそうです。

id:marukoshi-anさんの記事にあるとおり、ボクも真っ先に『ブラックジャック』のナダレを思い出しましたよ。

『ミクロイドS』(あれは虫ですけど)なんかもトラウマになっているほどで、手塚治虫には色々とヤラれています。

先の『ナダレ』は、脳みそを大きくすれば知能が発達するんじゃないのかっていう、あまりにも杜撰な実験の結果、モンスターと化した巨大なシカが暴れる短編。冒頭の工事現場のシーンでは、現れたナダレを見ても「あ、まただ」的な日常感が厭な雰囲気バリバリ(背景が黒一色なのも悪夢っぽい)。そのまま角で仲間が何人も串刺しにされるあたりまでの淡々さが恐怖そのものでした。手塚治虫の怖がらせようとしているのか笑わせようとしているのかサッパリ分からない距離感に絶望しましたよ。あれはトラウマ。
しかも、そんなろくでもない実験の張本人(ナダレの飼い主でもあったわけですが)が日本に戻ってきたら、フィアンセがいきなりナダレにブチ殺される鬱展開(数ページで!)。その殺され方もああた、車ごと”圧死”ですもん。
その現場を見た飼い主が慟哭する姿もまたトラウマ。

もう、ブラックジャックただそこにいるだけの(よくあるパターンですけど)お話で、結局『誰が悪いんでもない、みんな悪いんだ』的なやるせなさ爆発のエピソードとして厭でも心に残ります。

2巻は他にも山ほどトラウマ話が掲載されているので、子どもの頃ボロボロになるまで読んでいましたよ。ピノコが登場するエピソードもこちら。