王様のレストラン第四話
「おまえ…ほんとに言わなくていいことばっかり言うな……(泣)」
昨日に引き続き、今日は第四話を観ました。
千石さんの出しゃばりに業を煮やしたフロアの梶原が部下の和田や、料理人たちを巻き込んでボイコットを宣言。千石さんも意地になって自分が料理をするから大丈夫と言って……
と言うプロット。
もうここら辺になってくると三谷節が炸裂しまくりで、大爆笑の連続です。それでいて相変わらずしっとりとしたムードもちゃんと用意している余裕。
笑いどころとしてはやっぱり、オーナー禄郎の天然ボケぶりにどんどん窮地に追い込まれる義兄範朝が最高です。義理の弟を「食べてしまいたくなる」とまで気に入り始めた矢先に、つぎつぎと”まったく悪意のない極悪な発言”を禄郎にかまされる様は圧巻。不倫関係の三条さんを気に入っている禄郎が、義理の兄が不倫相手だとは夢にも思っていない様が視聴者に猛烈は笑いを提供してくれます。そして、それに追い込まれてしまう範朝にも大笑い。これは古畑にネチっこく追い込まれる犯人側と同様のギャグですね。三谷幸喜は本当にこういうのが上手い。
散々言って欲しくない「奥さん」の話題をかます禄郎に、義兄として毅然と「従業員の前でプライベートなことを話すな」と釘を刺したのにも関わらず、「あ、そうだ」と天真爛漫に
「いつも奥さんの写真持ち歩いてるんですよね」
と、一番言って欲しくない不倫相手に言っちゃうあたりの凶悪さときたら!!
いつも冷静でクールな千石さんが、ただたんに「意地になって」料理をするというケツの穴の小さい部分も笑えます。
休憩室でボイコットしながらも店のことが気になって仕方がないシェフや菅原たち、ワインセラーに閉じこもって「手は貸せないな」といいつつ、咳払いでワインの場所を禄郎に教えて助けるソムリエの大庭さんなど、各キャラクターも色々と見せ場増えてきます。(次にこんな事があったときのためにと、咳払いの数でワインの場所を暗号として教えると、暗号表を渡す彼が最高です)
さて、次は最高傑作である第五話『奇蹟の夜』です。