男たち、野獣の輝き

旧映画ブログです。

Beauty Devaisethのファイナル・ファンタジー14新生エオルゼア奮闘記

涼宮ハルヒの微笑

http://www25.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/975.html

既刊も全部読んでしまったところへ、コメント欄の『通りすがり』さんからおすすめしていただいたSS(ショート・ストーリーの略)というのを読んでみました。

『長門有希の喪失』

これは作者の方のHPを以前から拝見しており、ブログになっても読んでいたので、バナーが置いてあることは当然知っていました。ただ、全然涼宮ハルヒに興味の無かった自分は、「?」状態でした。ですが、今なら全然分かる訳で。

そして、あっという間に読んだのですが、これはたまりませんねえ!! 長門有希ファンにはこたえられない短編でした。


http://www.toranoana.jp/info/dojin/081226_nagato/

文庫本の同人誌として発売もされているようです。書き足しもあるようなので是非買ってみたいと思います。

殆どオリジナルの原作に較べて違和感がないってあたりも凄いですけどね。


そして、タイトルの『涼宮ハルヒの微笑』。これは書いている方は分からないそうで、それはそれで凄いなあと驚くほど面白かったです。グイグイ続きが気になってしまいました。

言うまでもないんですが、ボクは殆どこういう二次創作物を読んだことがありませんでしたので、びっくりしましたよ。

位置づけとしては完全に完結編として書かれており、『消失』どころではない時間の行ったり来たりが堪能できます。クライマックスなんて、「こんなの観たことも読んだこともない」というぐらいの白熱の”タイム・チェイス”が繰り広げられます。
『憤慨』までの登場人物で構成されており、そこまでにはられたあらゆる伏線や、様々なエピソードを縦横無尽に張り巡らした上で、新たに”未来”の部分に踏み込んだ構成は圧巻でした。

しかも、長門ファンには感涙必至の最終章はもう……

ストーリーありきなので、『ハルヒ』にある独特のユーモア感覚などはないのですが、広瀬正の『マイナス・ゼロ (集英社文庫)』を思い出す雰囲気で最高に楽しかったです。そして、これを書いた方もアシモフを好きなのかなと感じてしまって共感でした。

家の奥さんがよくネットで小説を読んでいますが、少しその気持ちが分かったような気がしました。