涼宮ハルヒの退屈 (角川スニーカー文庫)

涼宮ハルヒの退屈 (角川スニーカー文庫)

やっぱりアレはキョンが絡んでいたのか

アニメ化されていないエピソード『笹の葉ラプソディー』まで読み終わりました。

書き下ろしの『孤島症候群』以外はスニーカーに掲載されたのが前作の『溜息』よりも先。なので『溜息』にもチラっと野球の話と七夕の話が出てくる。で、こちらは単行本のプロローグとして『溜息』の話にも言及している。単純だけど上手い作り方ですね。

『笹の葉ラプソディー』は『憂鬱』にあった伏線が回収されており、「意外に早いな」と言う印象です。と言ってもまたさらに軽く謎が増えているのでいいですけどね。案の定あの出来事にキョンが絡んでいることが明らかになるのですが、それよりも昔の長門が登場するのが嬉しかったですね。全然変わっていないと思わせてキョンにだけ分かるほど微妙に変化があるっていう描写がいいですね。”実はあの時”的なザッピング手法は好きなので、このエピソードは楽しかったです。

表題の『涼宮ハルヒの退屈』もアニメがすんごい忠実にやっているのに驚きです。こう考えるとこの時にみくるの友だち鶴屋さんが登場している訳ですね。あのキャラクターデザインはかなり拒絶反応が強いのですが、キャラ自体は好きなので小説だと自然に楽しめるなあ。なんであんな髪の毛にデザインしたんだろう……