男たち、野獣の輝き

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Beauty Devaisethのファイナル・ファンタジー14新生エオルゼア奮闘記

ブラッディバレンタイン3D


ブラッディバレンタイン3Dをバレンタインに観に行く

昨日の『13日の金曜日』にはすっかり夢中になってしまい、気づけば手持ちにない『PART3』を通販レンタルで申し込んだり、『ベスト・オブ・13日の金曜日』という怪しいサントラを注文したり、すっかりホラー映画に夢中だった中学生の頃に戻ったような気分で気持ちが良いです。

と言うわけで、今日は昨日書いたとおり、「せっかくバレンタインに『血のバレンタイン』のリメイクを上映するんだから観に行こう。3Dの最新事情も知っておきたいし」って感じで観てきました。

結果から書くと、「やっぱり監督の力量は映画に出るなあ」という当たり前の結論に達する映画でした。ただ、少し援護すると、3Dというアトラクション性の高いイベント・ムービーとして企画されている段階で、ある程度の制約があると思うんです。なので、そういった部分で純粋に力を発揮できなかった可能性もあります。

スラッシャー映画でのお約束である、こけおどし演出があまり上手ではないのが痛い。

ただし、最近の3D映画の技術はなかなか凄かったです。キチンとあの特性を理解して演出しないととんでもない事になってしまう予感はあります。キャメロンの『アバター』がどうなるのか興味津々。

ロングの風景ショットなどが、思いっきりミニチュアみたいになってしまうのが逆に凄くて、「なんでこんな緻密なミニチュア作って撮ってるんだ?」と本気で勘違いしそうになり、人物が普通に歩いているのが見えて「あ、これ風景ショットかよ!」と。

ただ単に昔風の二つのレンズで左右の差を作るような感じではなさそうで、かなり仕上げの段階でいじっているような印象です。人物のアップにいたるまで異様なぐらい立体的なのは驚きました。

3D映画としてのお約束として、「飛び出してくる」映像表現が多用されていましたが、これは映画にとっては全く意味が無く、実際に重要なのは奥行きの表現。この奥行きとか風景の立体感は色々と演出のバリエーションが考えられて興味は尽きません。ハリウッドが3Dに期待しているのは興行的な新機軸としての側面とは別に、技術の進化によって新たな演出バリエーションとして注目しているのだと納得できました。

サウンド・デザインも、映像の3Dに負けてなるかとなかなかリアリティ満点のSEがリアをグルグル動いていて面白かったのも印象的。

映画としてはちょっとアレな出来でしたが、ラブアトラクションとしては大いに盛り上がっていたので楽しかったです。何にしろ「映像が飛び出してくる」ってのは単純に面白いですし、『ジョーズ3D』の時みたいに目が疲れたりしないもんなあ。

でも、メガネ人間には、メガネonメガネは正直鬱陶しい。


次回上映予定の『U2−3D』は絶対に行きますけどね!!!