男たち、野獣の輝き

旧映画ブログです。

Beauty Devaisethのファイナル・ファンタジー14新生エオルゼア奮闘記

激突!スペシャル・エディション (ユニバーサル思い出の復刻版DVD)

「ケチャップぐらいもってくればいいじゃないか……」

やっとこさ開封して観ました。もちろん特典ディスクをね!

このDVDの目玉は何と言っても特典ディスクに丸々テレビ放送吹き替えバージョンを収録していることです。
もっとも、逆に言えば既製の商品との抱き合わせ商法なんで、最初っからこの吹き替えを収録していれば問題ない訳なんですけどね。こればっかりは出し惜しみをしたというよりも、苦肉の策が吹き替えマニアにとっては嬉しい驚きになっているだけなので、今後は容量の余裕もあるでしょうから最初からテレビ版の吹き替えも収録していただきたいもんです。こうやって簡単に商品化されるのをみると、別に権利関係が問題じゃなさそうですしね。

で、

この穂積隆信さんが殆ど一人舞台として演じる『激突!』。この吹き替え版はボクがもっとも何度も観直した『激突!』なので、思い入れが強すぎます。VHSは殆ど処分してしまっているので、テレビ東京で再放送されない限りなかなかコレクションに復活させるのが難しかったかもしれませんね。なので、素直に嬉しいです。

映像の方は基本的に既存のDVDと同じだと思われますが、CM入りの部分で若干映像が止まったりする箇所があったのが謎です。音のズレでも調整しているのかな。期待した水曜ロードショーのテロップなどは当たり前ですがありませんでした。ははは。

特典などは収録されていないので(まあ、これ自体が特典扱いなんですけど)、片面一層に収まっています。音声も当然1chのみ。


穂積隆信さんの吹き替えはあきれるほど素晴らしくて、デイビッド・マンというキャラクターをデニス・ウィーバーより的確に現しているんじゃないかと錯覚しそうになります。神経質な感じが随所に炸裂していて最高なんですね。

特に白眉は喫茶店のシークエンス。店に入ってから顔を洗ってあれこれインナーボイスで事態を反芻する吹き替えが実にまあリアリティ抜群です。さっきまで死にそうになっていたのにも関わらず、サンドウィッチが到着したらしたで、ウェイトレスに独り言で「ケチャップぐらい持ってくればいいじゃないか……」と文句を言うニュアンスなんてまあ。

「それでもちょっと気を抜くと100キロぐらいに落ちてしまうんだよ……だから、だから、ああ……、まあ……落ち着け……おちつけ……」

とか無茶苦茶感情移入させてくれる。

スペシャル・エディションも付いてくるので、これからは断然こちらが標準仕様ですね。

頼むからブルーレイを出すときはテレビ版の吹き替えを一緒に収録してください→ユニバーサルさん。もちろん『ジョーズ』もね!!