男たち、野獣の輝き

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Beauty Devaisethのファイナル・ファンタジー14新生エオルゼア奮闘記

刑事コロンボ #25権力の墓穴

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北村和夫がまたまたいい味だしてます

  • 脚本:ピーター・S・フィッシャー
  • 監督:ベン・ギャザラ
  • 犯人:リチャード・カイリー

今回は『ジュラシック・パーク』の音声ナビを担当しているリチャード・カイリーが犯人役。原作を読んだときも「誰だろう?」って思っていたんですけど、初めて本人を観ましたよ。と言っても、吹き替えで観たんですけどね。『ジョーズ』のクイントでお馴染みの北村和夫が、相変わらずのガミガミ声で熱演。「そんなにがなりたてたら疑われちゃうよ」と余計な心配を視聴者に植え付けるほど好演していました。

犯人の設定上、珍しく警察内部の様子やコロンボが同僚と一緒にいたりするシーンが多いのが面白いですね。「ああ、ちゃんと警察の人間なんだな」と不条理な納得を得ることが出来るのも、コロンボの面白いところでしょうか。

お約束の根性の悪さは上司が相手だけに少し遠慮がちで、「もう一つだけ」もその奥さんに対して使っていました。もちろん奥さんは関係ないだけに「本気の鬱陶しい顔」で対応。しかも「ついでに」までやられたあげくに旦那に殺されちゃうんじゃ目も当てられない。

それでも、犯人の上司が一生懸命被害者の旦那を悲壮に演じている最中に、「どうしてもひっかかってるんですけど、なんで殺人課のわたしを名指しで呼ばれたんですか? まだ被害者の方が亡くなられたかどうかも分からないはずなのに」とやらかすあたりは白眉のいやらしさ。最初っから疑ってんだろうが。

今回のフィルムのクオリティは特に高く感じました。隅々までビシっとピントも合っており、撮影が良い仕事をしています。