刑事コロンボ #4指輪の爪あと
レイ・ミランドが巧い
- 脚本:リチャード・レヴィンソン&ウィリアム・リンク
- 監督:バーナード・L・コワルスキー
- 犯人:ロバート・カルプ
放送順でいうと、『構想の死角』に続く4話目になるので、コロンボの風体が初期型。
もっとも、コロンボの醍醐味でもある”根性の悪さ”は既に絶好調の最高でした。
オリジナルである『殺人処方箋』を書いたリチャード・レヴィンソンとウィリアム・リンクが脚本を担当しているだけあって、最後にトラップで犯人を落とすボク好みのパターン。
バーナード・L・コワルスキーによる演出もストップモーションの犯人のメガネ両面に事後処理をマルチで展開させて写し込んだり、なかなか面白い手法がありました。
レイ・ミランドが被害者の旦那さんであり新聞社の社主という役柄を好演しており、特にラストの芝居は絶品でした。そりゃ気になるだろうけど、それを確認するには社会的立場が高すぎるってな気持ちがストレートに伝わってきて素晴らしい。ははは。
HDクオリティは全編安定しており、フィルムの状態もすこぶる良いようです。