男たち、野獣の輝き

旧映画ブログです。

Beauty Devaisethのファイナル・ファンタジー14新生エオルゼア奮闘記

七年目の浮気がアメリカでBD化

七年目の浮気 (特別編) [DVD]
http://www.stereosound.co.jp/hivi/detail/bancho_742.html

だそうです。

コメディ映画では、おそらくボクの中で『家族ゲーム』とこれがトップを争います。

有名なスカートがまくれる映像で、マリリン・モンロー主演のロマンチック・コメディとして世間では認知されていますが、映画自体はトム・イーウェル演じるリチャード・シャーマンという編集者が主人公の大爆笑コメディです。

このリチャード・シャーマンという編集者は、常にフとしたきっかけで妄想が暴走してしまう非常に愛すべき人間で、その妄想もほぼ『エロ絡み』というすばらしさ。原作になったブロードウェイの舞台はもっと過激だったということですが、モラルに縛られている分、親近感が半端じゃないです。

とにかくこのキャラクターの描写が信じられないぐらい面白くて、実写なのに常に『独り言』は当たり前。あげくにはその妄想が実際に映像化されて観客に見せつけられる始末。しかも、この妄想のパターンが、いい方向にばかり暴走するだけではなく、それに対して自分で「そんなばかな」と振幅が非常に激しいのです。結果、『逆ギレ』よりたちの悪い『自ギレ』。自分で勝手に妄想して、切れまくるといういささか狂った行動に出るのですから笑うなという方が無理。

というわけで、ビリー・ワイルダー監督も新春かくし芸のドラマでも撮っているかのようなノリで、彼のフィルモグラフィーの中でも飛び抜けた爆笑ぶりを発揮しています。