デス・プルーフ
汚しのイフェクトまで綺麗に見える
残念だった『パルプ・フィクション』に比べて、こちらはやたらと高画質なので驚きます。本来場末の劇場でかかる映画を想定して、フィルムのボロボロ感や音のメタメタ感を再現しているのですが、そういったデジタルなイフェクトすら綺麗に見えます。
本来持っているフィルムの高画質なところが随所で観られて凄くいいです。
もっとも、六本木で観た『グラインドハウス』は本当にフィルムボロボロな感じがしたので、どっちが本来の形なのかは難しいところですが。ははは。
本来の意図なら当然モノラル音声であるべきサウンドも、5.1chでかなりのド迫力でした。
大体タランティーノってば企画発起人のくせに、結局自分のやりたい放題のスタイルを相変わらず貫いているので、純粋にタランティーノの新作として楽しむのが正しい。
しっかし、終盤のカート・ラッセルは笑わせすぎ。
やっぱりあのフレームパイプに酒瓶が
♪キン
って当たるのがどうしようもなく笑えます。しかも2回も。