男たち、野獣の輝き

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Beauty Devaisethのファイナル・ファンタジー14新生エオルゼア奮闘記

刑事ニコ 法の死角 [DVD]

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セガールの動きが半端じゃない。

アンドリュー・デイヴィスの仕事を振り返りたくて、セガールのデビュー作のこちらと、ブルーレイで『沈黙の戦艦』、未見の『ザ・パッケージ 暴かれた陰謀 [DVD]』を借りてきました。

途中からはめんどくさくなって数えなくなりましたが、この作品はセガールの作品を『ニコ・シリーズ』と勝手に呼称してしまうぐらいスタイルを決定付けている映画ですね。まあ、笑っちゃうぐらい同じようなスタイルで同じようなプロットの映画が続くわけです。『沈黙の戦艦』でやっと脱『ニコ』かと思いきや、その後もあんまり代わり映えしないようですが。

アンドリュー・デイヴィスとしては原案や製作までセガールと共同でやっており、彼としても野心作として成功を収めたんではないでしょうか。

まあ映画全体としては凡作で、B級としての切れ味があまり楽しめないのが残念です。多分編集と音楽が最低だからじゃないでしょうか。

しかし、デビュー当時のセガールはスリムで動きの早さが半端じゃないです。コマに写るか写らないかと言う速度は尋常ではなく、理屈ぬきに強そう。さりげないビンタだけでも凄まじくて、予備動作がまったくないソレは身構える余地すらないのでかなり効きそうです。
永らく映画にはフィルム24コマの呪縛があったりして、オーバーアクション気味の殺陣や動きが要求されてきました。以前書いたように人間はその動きがコマに写っていなくてもそれを脳内で見立てることが可能なので、本格的な武術家の動きでも問題ないわけですし、それを踏まえたうえでの演出が要求されるわけです。
そういう意味ではセガールがハリウッドに与えた影響はかなり大きいと言えるのではないでしょうか。あまりにも強いので敵が文字通り「あ」っという間に投げ飛ばされて殺されるのは凄い。
セガールはハンドガンも妙に説得力のある使い方をするので、敵がいくら出てきても全然緊張感がないですからね。
しかも、若いといっても37歳ですしね!