男たち、野獣の輝き

旧映画ブログです。

Beauty Devaisethのファイナル・ファンタジー14新生エオルゼア奮闘記

グラインドハウス コンプリートBOX 【初回限定生産】 [DVD]

車停めりゃいいんだよ!!

夢のような世界初DVD。ジェネオンいい仕事です。

劇場で観た時と同じ順番で、U.S.Aバージョン→デス・プルーフ公開版とついつい続けて観てしまいました。

プラネット・テラー』は観なおすと非常にタイトにまとまっており、大爆笑の『マチューテ』予告から悶絶必至の”一巻消失”になだれ込む。そこからポケバイ暴走やいよいよ登場の片足マシンガンを経てまさかのセンチメンタルな終幕。
カーペンターの音楽を流しながら作ったと言うだけあって、思いっきりカーペンター・テイストが炸裂しているのが面白くて仕方ないです。

続く『デス・プルーフ』ときたら、タランティーノの脱ドラマツルギーが相変わらず炸裂していて、どう考えても普通じゃないほど無駄な会話が続くと思ったら、呆然確実の大クラッシュに生理がついていかない(が、それがタランティーノ・ファンが彼に望む作劇なんだから素晴らしい)。
しかも、そこで映画が終わるのかと思ったら大間違いで、ただでさえ二本立ての体裁をとっているのにも関わらず、こっちでも勝手に二部構成になっている無茶さ。
しかも、まったく同様に無駄な会話が延々続く。ただし、この無駄な会話自体が前半の無駄な会話と対になっており、これが二部構成において対比構造になっている精密さ。雑なのに精密というタランティーノ流の巧みさが堪能できます。
まあ、そんなこんなで感心していると、本気で度肝抜かれるスタント・アクション&カーチェイスが怒涛のように展開するクライマックスに至って、「これのどこがスラッシャー映画なんだよ!?」とやっぱりタランティーノ術中にハマらされてしまう。

もう、カート・ラッセルが酒瓶をあおるたびに鉄枠にカン!とぶつかるのが兎に角爆笑。二回も当たるもんなあ。

メイキングでタラが言っていたんですが、歴代のアクション監督に是非観て欲しいというぐらい気合の入ったアクション演出は必見で、今時カーアクションをこれだけ痛快に撮れるのはホントに凄いです。