アパートの鍵貸します [DVD]
大人になると別の味
はじめて観たのは小学生の時にNHKで放送された世界名画劇場。
やったら面白くて楽しくて、ビリー・ワイルダーの脚本やジャック・レモンのユーモア満点の芝居、シャーリー・マックレーンの可愛さ、強烈にハマって毎日観ていました。
ボクの中でウェルメイドなコメディと言うと確実にこれが基準になっていて、自分がこういう映画が大好きなんだと気付いた映画でもあります。
で、この映画の中のジャック・レモンより歳をとってしまって観直してみると、彼の芝居に強烈に哀愁を感じてしまうのです。
25年以上様々に変化して新たに楽しめるなんて、ホントに凄い傑作なんだと思います。そして、そういう楽しさを発見できるのですから歳をとるのは無駄じゃないですねえ。
しかも、子供の自分を夢中にさせた小粋な台詞やお芝居もやっぱり面白さが色褪せないんですよね。
と言うわけで、最近はこういう映画がいっぱい観たい気分なんですよね。まあ、ここまでよく出来た映画ってのはそんなに多くないと思うんですが。