スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師
ティム・バートンの映画を劇場で観たのは結構久々かもしれません。でも、これは鉄板で面白いだろうと言う奥さんとの意見が一致したので観に行きました。
ゴス趣味全開、ホラー要素満載、しかもミュージカルにデップにヘレナ・ボナム・カーターって、何から何までバートン色丸出しで凄く楽しめました。オリジナルの楽曲を使うのでダニー・エルフマンがまったくタッチしていないのが心配でしたが、オリジナルの楽曲がこれまたかなりいい代物だったので、まったく問題無しでした。奥さんも終わった後に即効でサントラ購入。
特にヘレナ・ボナム・カーターがデップとのばら色の生活を勝手に妄想するシークエンスは、曇天カラー一辺倒だった作品世界が突如カラフルに転調して「キタ!」と言う感じ。終始鬼のような仏頂面を維持するデップが大爆笑です(水着を着てビーチにいるのに!!)。
ミュージカル仕立てとはいっても、ちゃっかり人肉パイ&首切りバーバーな設定をためらい無く全面展開するバートン。殺したお客を改造椅子で奈落へ落とす演出では、イチイチぐちゃっと落ちる描写を入れる念の入れよう。
それにしても、クライマックスで感情丸出しで駆け込んできたアラン・リックマンをなだめすかすや、まったく脈絡無視で
「とりあえず髭でもそりましょう」
と椅子にうながすデップ! そして、まったく抵抗する様子も無くしたがうリックマン!
あのくだり、通常の作劇法では到底許容不可能な荒業!! あそこの凄まじさは展開の凄さも含めて絶句しました。素晴らしい。
藤子不二雄Aブラックユーモア短篇集 (1) (中公文庫―コミック版)
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