世界最速のインディアン ゴッド・オブ・スピード・エディション [DVD]

噂どおり素晴らしい映画でした。ロジャー・ドナルドソン監督は個人的に傑作『追いつめられて』が大好きですが、その他は『ダンテス・ピーク』や『カクテル』など、どれも中途半端な映画と言うイメージが強い人です。『１３デイズ』も題材に負けているという印象。ところが、今作は実話に基づいている上に自分自身が惚れ込んで脚本も書いているという点からしても明らかにその他の作品とは入れ込み方が違っていますね。

それぐらいまったく嫌味がなくまっすぐに面白い映画でした。

個人的にも最近こういう悪人が出てこない、観ていて終始気持ちの良い映画が好みなので、その傾向にバッチリ合ってもいました。

主人公を演じるアンソニー・ホプキンスがこれまた磐石のよさを炸裂させていて、どこに行っても誰からもどういうわけか好かれてしまう人物を見事な説得力で演じていました。

脇役の人たちも皆幸せな気分にしてくれる芝居で最高です。

主人公がニュージーランドからはるばるとアメリカのど真ん中まで旅をするロードムービーとしても楽しいのですが、肝心のレース会場に着いてからも様々なエピソードがドラマを盛り上げて、記録更新のシークエンスでは見事に鳥肌をたたせてくれます。

本当に良い映画でした。

DVDで鑑賞しましたが、1月2日にはWOWOWでHD放送されるようです。こちらも楽しみ！！