第二話『あんたはみかけだおしね……』
新たなクエストを受けて、馬も貸してもらえることになったが、せっかくきたのだからとお城と城下町を散策。
お城に行ってみると、伯爵夫人から
「絵を盗まれたから探してくれ」
と調査を依頼される。
本筋とは関係のないサブクエストの多さが魅力のオブリビオンだが、油断するとすぐに色々とやることが増えるようだ。
もちろん望むところなのでちょこっと調査なんかを開始すると、飲み屋で親父に絡まれる。
「息子二人が農場に襲ってくるやつらをやっつけようと外で待ってるんだが、わしゃもう歳だからいけない。あんた行ってくれないか」
と調子良いにもほどがある依頼。
これももちろん断る理由がないので、一路外へ出て道を行ってみると、果たしてそれらしき兄弟がいきなり口げんかしている。
絵に描いたように冷静沈着な兄が、絵に描いて額に入れた血気盛んな弟を落ち着かせている。
そこへ親父から頼まれた旨を告げると、案の定弟は激怒。
「なぜ親父がこねええ!?」
兄貴はさすがに理解してくれて、
「何の得にもならないならないのに感謝する」
と話が早い。
「やつらを血の海に沈めてやる!!」
とどこまでも血の気の多い弟を
「弟が心配だ。あいつは実戦を知らない」
と心配する兄貴。
映画なら明らかに即死確実なキャラに、こちらも心配が募る。
実際にはこちら自身もそれほど実戦経験があるわけではないので油断できない。
そんなことを言っている内に農場へ到着(何とここまで一切省略無し。ただただ三人で歩く。素晴らしい!)。
「やってきたな化け物!!」
と兄貴が叫ぶや、偶然夜も空けてきた野原からワラワラとゴブリン軍団が襲撃!
魔法を駆使して頑張ったが、第三波の攻撃で死んでしまった。むう……
気を取り直して、また兄弟の口げんかを聴き直し。もう聞き飽きたので、それが終わったらセーブ。
そして、再挑戦。
今度は何とか全滅させたが、何と兄弟も全滅。
煮え切らない気持ちを抱きながらもそれを報告するために城下町へ戻る。
すると衛兵としゃべっていた女が一言
「あんたはみかけだおしだね……」
な、な、な、なんだと!!!
と、気分は完全にコレ↓
こんな屈辱はないってなわけで、再々挑戦。
今度はどこからゴブリンがくるか分かっているので、こちらから迎え撃つ。出来るだけ兄弟の盾になるような戦士ぶり。
兄弟がまたおとなしくしていればいいのに、率先してゴブリンに挑みかかるのでそれを助けるのも一苦労。
が、戦いが終わって見回してみると、何とか兄弟は無事。
「やってやったぜえ!! どうだあ!!」
と弟のはしゃぎブリに、こちらも顔がほころぶ。再挑戦してよかった。
意気揚々と町へ戻る二人についてく(もちろんここも省略無し。朝日を浴びた風景をただ歩くだけで気持ちがいい)。
親父に報告するのを見守りながら、こちらも親父の武器をもらうことになる。
「わしにはもう必要がない。これからは農場でおとなしくするよ」
そんな話を聴きながら、酒場の奥にいる酔っ払いに話しかけたら、
「俺はなぜかいつも○○ってところからきたのか?ってきかれるんだよぉ……。おめえ、その町へ行って、俺のそっくりさんに、俺の評判を落とすのは俺が自分でやるからやめろって行ってきてくれ。ヒック」
と、これまた「なんだ、そりゃ?」という依頼を受けてしまう。
もちろんこれも断る理由などありはしない。
つづく