男たち、野獣の輝き

旧映画ブログです。

Beauty Devaisethのファイナル・ファンタジー14新生エオルゼア奮闘記

007 カジノ・ロワイヤル (Blu-ray Disc)

やっとこさ、本家のSONYからブルーレイのキラーソフト的役割のソフトが発売されたという感じですね。

映画館では見逃してしまったのですが、まさにニューボンドって感じでした。ダニエル・クレイグは今までのボンド役者たちとは全然イメージが違うだけに、今回のスタンスには非常にぴったりだったんじゃないでしょうか。

もっとも、周りの迷惑を顧みないあたりのボンドぶりはニヤニヤしてしまうんですが、そのほかはあんまりボンドっぽいイメージではないですね。あのバカにしているようなビキニ2連発は笑えましたけど。

懸念だったマーティン・キャンベルの演出はそれほど悪くないと思いました。個人的に彼の映画はどれも期待を裏切られてばかりだったので。現代の流れを(遅れて)忠実に取り込むボンド映画のスタイルは健在で、今回も一昔前風のアクションが展開されて(別の意味で)安心しました。

デビッド・アーノルドの音楽はやったらとジョン・バリー風なタッチが随所に顔を出して、ちゃんとボンド映画だっていう主張が感じられて良かったです。満を持してかかるボンドのテーマがバリバリの初期のタッチなのも好感。ただ、主題歌はとても好きになれませんでした。同様にボンド映画のメインディッシュといってもいいタイトル・シークエンスも極悪に趣味に合わず、どうしようかと思ったぐらいです。

個人的に一番面白かったのは、SONY製品がこれ見よがしに画面に登場するあたりですね。監視カメラのディスクがブルーレイだったときは噴出しました。容量が大きいから向いているといえば向いていますが、HDDがあるから十分だろう二。ははは。

あと、毒を盛られて遠隔指示で解毒したりするシーンの妙なガジェットもボンド風で非常に楽しめました。

肝心の画質ですが、2層AVCの効果は絶大で、全編超絶画質といっていいです。背景の情報量が半端じゃないですし、クレイグの顔力やボンド・ガールたちがキチンと綺麗に映っています。夜のパートも文句なし。冒頭部分の白黒処理が安っぽくなってしまっているぐらいです。