男たち、野獣の輝き

旧映画ブログです。

Beauty Devaisethのファイナル・ファンタジー14新生エオルゼア奮闘記

ブラック・レイン デジタル・リマスター版 ジャパン・スペシャル・コレクターズ・エディション [Blu-ray]

延期に延期を重ねてついに発売になりました。

HD-DVDは特典ディスクと本編ディスクが分かれていますが、ブルーレイでは二層にして一枚に収めています。特典ディスクはDVDと同じ素材を使っているのでSD画質ですから容量は大したことないはずなので、本編のクオリティは全然問題ないようです。

今回はDTS-ESで視聴して、音声解説の字幕を出すいつものやりかた。ただ、本編のクオリティが高いので字幕を読むのをたびたび忘れる&字幕の明るさが結構邪魔に感じました。リドリー・スコットの解説は技術的なことも含めて結構興味深い内容でした。松田優作に対する言及も多かったのですが、コメディによく出ている俳優という認識には少し戸惑いました。もっとも、ボクの中でも彼は『家族ゲーム』と『探偵物語』が強烈なので、あながち間違ってはいないのかも。もっとも、世間的な日本のイメージでは間違っても優作=コメディというのはないでしょうねえ。健さんについても凄くリスペクトしていてよかったです。タバコを吸うたびに首を振られて、「わたしは間違ったことをしている」と確認させられたり、不健康な朝食を食べていたらそばを差し出されて凄く美味しかったとか。健さんに連れて行かれた地方の食事が凄く美味しかったというのも面白かったです。

マイケル・ダグラスも『ウォール街』で一応オスカーを受賞した直後だけに、思う存分楽しんでいる感じが漂っているのも楽しい要因です。

この映画は劇場で観た以外はほとんど輸入LDで観ているのですが、上下のマスキングを外した画面を確認するために日本版のLDを観たときはショックでした。恐ろしいほど画質が悪くて、以前発売されていたDVDも酷いクオリティでした。今回BDクオリティなので勿論SD画質とは比べ物にならないのですが、輸入版の画質を観たときの感動と同様のものが味わえました。

ヤン・デ・ボンものりにのっている時の仕事で、スコットも自分の理想のカメラマンだと言ってましたが、寒々とした冷たいタッチはこの後に手がける『レッド・オクトーバーを追え!』にもつながるクールなビジュアルをものにしていますね。

ハンス・ジマーの音楽も非常にテンションが高く、東洋を意識した旋律と以降お馴染みになる打ち込みのガンッガァン!!というジマー節が絶妙です。

以前テレビで放送されたときも健さんの英語を別の人が吹き替えしていて驚いた覚えがあるのですが、今回も立木文彦が吹き替えた吹き替え版が収録されているようです。次はこちらで観てみる予定です。

収録された特典ディスクはちゃんと日本版オリジナルの特典も収録したDVDのものと同じもののようで安心です。