男たち、野獣の輝き

旧映画ブログです。

Beauty Devaisethのファイナル・ファンタジー14新生エオルゼア奮闘記

THE DESCENT [DVD]

THE DESCENT [DVD]

THE DESCENT [DVD]

本編をdtsで。AVEXのDVDというのは初めて購入したのですが、あまりクオリティがよろしくないですねえ。本編も一枚ベールがかかったような印象です。オリジナルが元々色温度を落として寒々とした雰囲気だったり、色々いじってクッキリハッキリという物ではないのですが、それ抜きにしてもあんまり上等ではないと言う印象です。
それでもこの作品の最大の肝である洞窟の暗闇を再現する黒に関しては下手に明るくしたりしないで好感が持てます。細かい雨だれや岩肌の再現も良いです。

近年のホラー映画ではピカイチに好みの作品です。

前半の洞窟サスペンスは稀に見る素晴らしさで、他にまったく競合するジャンルが現在ないだけに最高峰と言って良いですね。

それにしてもいわゆる”こけおどし”と言っても良いビックリ演出がこれだけ巧くいっている作品も珍しく、コノ手の作品では致命的とも言えるほど連発しているのに、ほとんどどれも外さないのは驚異的です。サウンド・デザインとミキシングに拠る部分もかなり大きいので、5.1ch再生もしくはヘッドフォンでの視聴が前提ですが。スピーカーによるサラウンド再生では洞窟の空間の不気味さが味わえますし、ヘッドフォンでは文字通り衝撃音で散々度肝を抜いてくれます。

<以下ネタバレ>

1.夜、小屋で目を覚ましたサラが窓辺に立って外を見ていると、突然パイプが窓を突き抜けてグサ!(実は悪夢)

  パイプの突き抜けてくる速度が今まだにない速度。

2.ビデオカメラの赤外線モードのモニターで、パニックに陥るキャラの後ろにうな垂れて立っている地底人。

  赤外線モニターの映像は不気味な印象も含めて効果的ですが、手持ちのパンニングの中に突然立っているのがポイント。バッ! と現れたりしないのがセンスいいです。

3.曲がり角を曲がるキャラが、行く手を確かめてカメラがパンするお約束のショック演出で、二回もじらして結局驚かされないのかと思ったら天井から現れる地底人。
  これは観客との読み合いに勝ってますねえ。二回もパンしておいて緊張感煽っておいてあれはすごい。

ブルーレイ(米国盤)

アメリカでは発売されているブルーレイ盤。しかも2層なんですよねえ。音声解説も入っているので、是非仕様を変えずに日本版も発売して欲しいですねえ。まあ、実際問題リージョンも同じだし、台詞なんかほとんどない映画なので輸入版買うと言うのもアリですけどね。