男たち、野獣の輝き

旧映画ブログです。

Beauty Devaisethのファイナル・ファンタジー14新生エオルゼア奮闘記

子猫をお願い [DVD]

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ペ・ドゥナの出ている作品を何かみたいなあという感じで(『あたしンち』のお母さんがレバーを食べたいなあ…とスーパーを物色する時の感じで)、色々とツタヤを物色していたのですが、とにかくまだまだ韓国映画に対する不信感は半端じゃなく(実際は映画の国籍なんてあんまり関係ないんですが、刷り込まれたデータはとかくこういう弊害を生む)、

ほえる犬は噛まない [DVD]』……ううん、『グエムル』で裏切られたからなあ……

復讐者に憐れみを デラックス版 [DVD]』……ううん、『オールド・ボーイ』は良かったけど、もうちょっと軽めのがいいなあ……

などなどと気乗りせずに居たところ、ふとこの映画のパッケージを見つけて、

「お、このペ・ドゥナはショート・カットで凄く可愛いぞ」

と思いっきりミーハーな借り方で借りてみました。

ところが、これがかなりヒットでした。(ところがって失礼な話ですが)

監督はこれが初長編のチョン・ジェウンで、この後オムニバスで一作あるようですが、長編はコレっきりのようなので新作が観たいですね。

高校時代の仲良し5人組(内二人は双子で1セットみたいなもんなので4人の)が卒業した後にそれぞれ段々と距離が開いたり近づいたりを淡々と静かに描いていくんですが、その淡々としたスタイルが非常に好みです。冬の韓国が舞台になっているんですが、その寒々とした感覚が全編にしっかりと描写されているのがとにかく大好きです。チェ・ヨンファンという人の撮影も自然光を活かした映像で、しっとりとしていながら韓国の生活感溢れる風景を切り取っていて実にいいです。

そして、パッケージで惹かれたように、ショート・カットのペ・ドゥナが非常に可愛い。しかも、芝居が『リンダリンダリンダ』とは全然違っていて、20歳の実年齢という設定と相まって実に瑞々しい魅力に溢れています。
それにしても171センチのペ・ドゥナが普通に見えるってことは他の女性達もみんな身長が高いって事なんでしょうね。韓国の女性って背が高いのかしらん。

色々と読むと、単にルックスだけ観ると『リンダリンダリンダ』のペ・ドゥナは他の彼女の映画より下になるっていうのが一般的のようですが、確かにこの映画を観ると純粋に可愛くてきれいな人なんだと思いましたね。まあ、あれをああいう風に捉えるってところにも山下監督っぽさがあるといえばあるんですが。ソンのキャラが天然じゃなくて全部芝居だってあたりに普通に驚くわけですけど。