男たち、野獣の輝き

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Beauty Devaisethのファイナル・ファンタジー14新生エオルゼア奮闘記

ターミネーター2 エクストリーム・エディション (初回限定生産) [DVD]

発売当初はスルーしていたのですが、この間仕様を見直していて「ドルビーヘッドフォン」での音声が気になったので購入してみました。初回限定なのですが、近所のショップにはまだあるようでした。

冊子として収録されている今回のDVD作成の解説が技術的で面白かったです。

ただ、インタラクティブなメイキング機能などのせいで相変わらず字幕などはつかずに翻訳ガイド添付はどうかなあ……新しく収録されたキャメロンとウィッシャーの音声解説は二人の息が微妙に合わないのがイタイタしいですが、裏話としては面白いです。前からミニガンで警官隊を銃撃したあとに、ターミネーターの視覚情報に表示される「死者0.0」は狂っていて面白いなあと思っていたのですが、キャメロンも音声解説で「小数点の無意味さが良い」って自画自賛してました。確かにあれは笑える。
T2のスタントと言うと真っ先に思い出すのがT-1000の奪ったヘリがサラたちの奪ったSWATのバンを追っていく空前絶後チェイスシーン。CG全盛の現在ではいくら真似しても(マイケル・ベイとか?)絶対にかなわない実写スタントの金字塔で、ハイウェイを走るSWATバンに急降下で迫るショットから橋の下をくぐるショットや、陸橋をスレスレで上昇してかわしてそのまま1カットでバンを追撃していく衝撃的なショットなど。これらは撮影部が撮影を拒否したので、キャメロンが自分でヘリに(当たり前ですが、ヘリを撮影するためにもう一台ヘリが飛んでいるわけです)搭乗して撮影したそうです。「監督になって初めて味わったスリル」と音声解説で言ってました。ヘリの撮影をしたチャック・タンボーロとその弟(撮影の方のヘリ)を絶賛していたのが嬉しかったですね。あれは本当に凄い。

画質はさすがにHD画面を見慣れてきた目にはお世辞にも高画質とは言えないですね。現行のDVDとしても(といってもこちらのDVDは本来2003年に発売されたものなのでちょっと前なのですが)それほど高画質とは思えませんでした。まあ『キング・コング』が3時間であの画質だったことを考えると少し寂しい(まあ、映画自体がもう15年も前のものですからねえ……)。

ドルビーヘッドフォンは実際に聴いてみると自分のアンプに搭載されているヘッドフォンでの擬似的な5.1chよりあまり印象はよくなく、一昔前の2chからの擬似サラウンドのような印象です。もっとバイノーラルのような異様な包囲感を期待していたのですが、映画という媒体のサウンド・デザインからは根本的に外れる感覚なので、これでいいんじゃないでしょうかね。ただ、さすがドルビーが自社で開発していると言うだけあって、5chのサウンド・エレメントは殆ど再現されているようです。このドルビーヘッドフォンの売りはなんといってもアンプなどのデコーダーが必要ないという事なので、ヘッドフォンの需要が伸びている現在では次世代ディスクにも積極的に収録されてもいいかもしれないですね。