男たち、野獣の輝き

旧映画ブログです。

Beauty Devaisethのファイナル・ファンタジー14新生エオルゼア奮闘記

サイレントヒル

夏休みいっぱい映画を観よう企画第二弾。

期待通りの映画で満足度が高いです。ただ、意外に混んでいたので隣に座ったバカが”恐いシーンになるとワザとらしくクスクス(身体を揺らして)笑う”クソ野郎だったせいで、没入感がゼロだったのは悔しい。こういうことがあるから映画館は嫌いなんです。

あのゲーム特有の世界観を再現することに全力投球している製作陣は、アプローチも含めて大健闘だと思います。

主人公を女性にしたことで、女性白バイ警官との女性コンビブリも楽しめて中々良かったです。

ゲームでいうところの、表世界と裏世界がサイレンを合図に切り替わる設定の変更は大成功だと思います。ゲームではプレイヤーの進行に従ってそれぞれの世界を行き来するのですが、こちらは受動的に切り替わるために緊迫感が増しているように感じました。その際のフェードアウト処理がシンプルながら世界が様変わりする雰囲気が出ていて良い演出です。しかもキチンとイフェクトを駆使してセットが表から裏へ、裏から表へと変化していく様子を描いていたのも効果があったと思います。

そして、三角頭のインパクトが凄くて(いや、ゲームのほうがインパクト=驚愕度は上ですが)、ドアからのそっと虫と共にフレームインしてきたときは大興奮しました。あの巨大な大刀も含めて。

裏の世界の美術関係も相当頑張っていて良いですが、表の灰が降り積もる静謐な世界もかなり良かったです(現実世界のゴースト・タウンっぽい感じも好きです)。

トータルでかなりの高得点なのですが、ショーン・ビーン扮する旦那の件は謎解きパートにしては物足りず、ストーリーの流れを中断してしまうような気がしてお尻が痛くなりました。

ただ、恐さを味わいたいのなら、断然オススメの映画だと思います。

追記:

最初の裏世界シークエンスで、角を曲がる時にドラム缶にぶつかるのがやたらと驚きました。俯瞰の構図であれがドラム缶なのか穴なのか分からず、観ているほうとローズの心理状態が擬似的に一致しているから起こったショックだと思います。まあ、意図しているかどうかは分かりませんが。ははは。あの金属系の音がガーンってのは単純に驚きますしね。