フライトプラン [DVD]
『バルカン超特急 [DVD]』『レディ・バニッシュ/暗号を歌う女 [DVD]』そして『ブレーキ・ダウン [DVD]』から細々と、それでいて何だか注目されるプロットとして続く”消えた誰々”モノの最新作。
雰囲気満点の撮影や演出、座席に備え付けられたモニターの灯りだけで後は暗い旅客機内等は琴線に触れるのですが、いかんせん謎解きの部分が視聴者に先にばらされるのは納得いかない。あそこを(ネタとしてあまりにも鮮度がないですが)せめてジョディ・フォスター扮する主人公がキチンと解き明かせば満足感が違うと思うんですけどね。
また、後半旅客機が着陸してしまうのもどうでしょうか。飛行機は空を飛んでいるから緊張感があるわけで(この映画はそれも全くないんですが)。サスペンスとしての格が違うんですが、『エグゼクティブ・デシジョン [DVD]』のクライマックスを見習って欲しいモンです。
ただ、消えてしまう子役の娘が凄く可愛かったのと(あれなら探す気になる)、先ほどの『バルカン超特急』へのオマージュである窓の使い方や、それから続くジョディ・フォスターの飛行機探索は(あんまり意味無いけど)面白かったです。
あと、ジョディ・フォスターはやっぱり凄く上手いですね。妄想なのかもって観客に思わせるもんなあ。
同じ題材では『マスター・キートン』の短編でもありましたね。あっちはシンプルで非常に出来が良かった(元ネタありそうだけど)。