男たち、野獣の輝き

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Beauty Devaisethのファイナル・ファンタジー14新生エオルゼア奮闘記

おジャ魔女どれみ『どれみと魔女をやめた魔女』

細田守演出の話を観てみました。前置きとしてこのアニメのシリーズは一話も観たことがなく設定も何も知りません。それでも映像や音楽の入れ方などからビシビシと独特のタッチが伝わってくる作品です。

シンメトリーな構図や、Y字をモチーフとしたシンボルの羅列、センチメンタルな雰囲気など『デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!/デジモンアドベンチャー【劇場版】 [DVD]』とはある意味対極の物悲しいタッチです。

こういった子供向けの作品の中で思い切り自分の作家性を丸出しにして放り込む感覚は、例えば『ウルトラマン』や『ウルトラセブン』における実相寺監督の作品や、『うる星やつら』の押井守の作品や、『ドラえもん』における渡辺歩監督の作品などのように、子供たちの頭の中ではシリーズの中の一編として捉えられつつも、いつまでも心にひっかかるような(異物感のように)作品になったりするんでしょうか。

よく考えたら『エヴァンゲリオン』なんかは全編それの連続だったと考えると妙に合点がいくのですが。