マイ・フェア・レディ
BShiにて
スペシャル・エディションの素材になった修復フィルムを同様に素材にしているようですが、フィルムガタが時折あるのでどうなんでしょうかね。なんにしろフィルム・ライクなハイビジョン映像でした。(アスコット競馬場のシーンで盛大なフィルム傷が出てくるので、NHKの独自マスターのようです。)
冒頭の花のモンタージュや、市場で何度も映される花束の数々が見事にキレイで吃驚しました。
やはりオープニングの雨で濡れた路面の瑞々しさが素晴らしい。
ヒギンズ邸に舞台を移してからは、壁一面の本が細かく描写されて、学者の家っぽさが際立って感じられます。絨毯の柄なども精密。
ただ、一番驚いたのはピアス夫人の目の青さ。あんなにキレイな目だったとは。
もともとがスーパーパナビジョン70方式の70ミリ映画なので、オリジナルの70ミリには遠く及ばないんでしょうが、テレビ放送が遺伝子に刷り込まれた人間には異次元の高画質です(『マイ・フェア・レディ スペシャル・エディション [DVD]』も異様に高画質でしたが)。まあ、何度見ても音声はまだ吹き替え版の刷り込みが抜けませんが。「たいしょぉ、花ひとつかってくれよ、たのまぁぁ」