男たち、野獣の輝き

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Beauty Devaisethのファイナル・ファンタジー14新生エオルゼア奮闘記

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<ネタバレあり>


恐らくプロットのアイデアは短編向けのものだと思いますし、シナリオもそれを基に書かれているのだと思うので、屋外の部分やプロットやキャラクターや(面白くない)アクションなどなどが水増しに思えて仕方がありませんでした。

それでも根幹になったと思える、死体だと思っていたのが……というオチの部分は個人的に大好きで、そこだけ切り抜くと結構使われるトリックなのですが、意外にそのどれでも見抜けないタイプの鮮度の良いトリックとも思います。

そのトリックのミスディレクションとして水増しをしているのだと思うのですが、それなら水増し部分をもうちょっと面白くして欲しかったと思いました。ダニー・グローバーのキャラクターにしろ、ローレンス・ゴードン(ネーミングが……)のキャラクターにしろ、錯乱状態もしくは狂ってしまうには説得力が感じられませんでした。携帯電話が取れなくなったぐらいで足をのこぎりで切るというのも……

密室での他人同士の心理劇に、こういった猟奇的なモチーフをからめるのなら、定番とは言えお互いの殺意に疑心暗鬼に陥る系のいやあなモノを見たかったのですが、意外に健全に話が進むのは非常に残念というか物足りませんでした。最低限のこぎりで足を切るのは相手にさせないと。