男たち、野獣の輝き

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Beauty Devaisethのファイナル・ファンタジー14新生エオルゼア奮闘記

昭和不老不死伝説 バンパイア 1 (ジャンプコミックス デラックス)

ボクにとって徳弘正也は『シェイプアップ乱』の作者なのですが、世間的には『ジャングルの王者ターちゃん』なのかもしれませんね。といってもそれですら既に10年以上前の作品なんですね……。

現在の徳弘正也はジャンプ本誌を離れてスーパー・ジャンプで執筆しており、この作品の前作である『狂四郎2030』(ISBN:4088590147)が20巻という結構な長編で完結して、しかも結構評判がいいようです。

それこそ『シェイプアップ乱』の頃から徳弘正也の代名詞とも言える下ネタと、その合間にチラチラ覗く冷徹な人間観察による描写はあった訳ですが、スーパー・ジャンプという青年誌に舞台を移したことでその比率は大きく変わっているようです。

それぐらいストーリーがシリアスで目が離せない展開が最高に面白いです。しかも、そこに突拍子も無いタイミングで今も全く変わらない(ほんとに爆笑間違いなし)下ネタが挿入されてくるので、油断も隙も無いです。しかも次のコマで再び真顔でシリアスが展開していく構成は既にそれ自体が高次元のギャグになっていて、更に大笑いです。

それにしても登場人物の目が常に狂気を宿しているのが、徳弘正也の絵柄の特徴だと常々思っていましたが、逆手に取ったように誰が狂っているのか(いや、狂っているということがどういうことなのか)というミステリアスなムードはちょっと普通では味わえない感覚です。


しっかし、あの下ネタは笑える。