男たち、野獣の輝き

旧映画ブログです。

Beauty Devaisethのファイナル・ファンタジー14新生エオルゼア奮闘記

胃カメラを飲んできました。

今まで「飲む」ってのは凄い表現だなあと思ってはいたのですが、やられてびっくり。まさに「飲む」としか形容のしようがない。

(ネタバレ含みます)


先ず胃の液を抑える薬を飲むのですが、ドロンとして美味しいわけがない。続いて胃の動きを抑える注射。以前手術のときに受けた唾を抑える注射と同じだと思っていたので(猛烈な痛さ)身構えていたのですが、全く痛くありませんでした。そして、喉の麻酔。これが凄い。ゼリー状の液体を仰向けの状態で喉に流し込まれ、うがいをするような状態で5分ほどキープ。このキープが結構しんどい。最終的には飲み込むのでちびちび飲んでもいいわけですが、仰向けでそれをやると非常に苦しいもんです。そうやっているとやがて喉の周りからベロの辺りまでジーンという麻酔独特の痺れが襲ってきます。

やっとこさ準備が終わると、その残りを飲み干すんですが、既に麻酔で喉が正常に動かないので飲み下してもつっかえが取れずかなりの不快感。

まあ、そんなものはこれからはじまる不快感のデモンストレーションに過ぎないんですが!

いよいよベッドに横になり、マウスピースをはめられて、何やらブッ太いケーブルに、何やらネバネバと液を擦り付けているじゃないですか。

(まさかそんな太いものを入れやしないだろう)

と思ったのもつかの間、その先端がビカっと光るじゃないですか。

なんというんですか、人間って体格の大きさがいろいろあるわけじゃないですか。小さい人から大きな人まで。喉の太さだって、ラッセル・クロウシュワルツェネッガーぐらいの違いのある人だっているでしょう*1。ボクも細いほうじゃない。むしろ喉は太いほうだと自負しています。

体験した人が大抵「胃カメラはきついよ」と言っていたのですが、あれって絶対無理な人がいると思います。

幸いボクは肉体のコントロールをかなり意識することが出来るので、ある程度のことはすぐに抑えられますが、あの喉にグビグビグイグイと強制的に飲み込まされる感覚は凄い。あれは中々味わえない感覚。そして条件反射で起こるあの”えずる”ってやつですか。ボクはあれはあんまり普段起きないので、ゲオゲオなるのが凄かったです。しかもあれって異物を排除させるためにおきているわけなのに、その異物は全く動じずに喉の中に居座っているんだからたまりません。しかもかまわず突き進んでいやがるのですから。

やっと飲み下しが終わると、次に襲ってくるのが胃袋の中の笑っちゃうぐらい不快な異物感。普段毎日ご飯を食べているのにおかしいだろうと思っていたんですが、噛み砕いて咀嚼されたものと全然違って、あんなぶっといモノが自発的に動き回っているんだからそりゃ違って当然。多分『エイリアン』のチェスト・バスターに動き回られるのはあれの数倍の異物感なんでしょうねえ(死ぬと思う)。胃の中を動き回るたびに、胃の中がゴロゴロ言ってゲップまで出てくるのには驚きました。あれで薬飲んでなかったらどうなるんだろう。
もう終わるんだろうなあと思ったら、どうやら胃袋を過ぎて腸の辺りにまで異物感を感じる。もうこうなったら全部見てくれという心境。

抜き出すときは最高潮に不快なんだろうなあと思ったら、最後は意外にスルっと抜け出たので良かったなあ、というぐらいですから最中の不快感は推して知るべし。

こんな光ファイバーだことの技術が発展している世の中で、あの太さが持つ原始的な感覚はなかなか味わえませんね。もっと小さく細くする手段はあるだろうに……


診断結果は「全く正常問題なし」と太鼓判を押されましたので、一安心なのですが、じゃああの痛みは何だったのだろうと思って訊いてみると「食生活やストレスが問題かもしれないですね」というお答え。

そりゃそうだろうよ!!


まあ、実際に検査されて問題ナシというのは、結果的に凄い安心感があるのも確かで、今後は生活習慣やストレスに対して改善していこうという気持ちが高まりました。


最終的にいえるのは、

胃カメラがあんなに太いと、絶対にもう一度という気持ちにならないので、定期健診としては大きく改善の余地ありだなと思います。

*1:あれは筋肉の違いですが