男たち、野獣の輝き

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Beauty Devaisethのファイナル・ファンタジー14新生エオルゼア奮闘記

ノッティング・ヒルの恋人★★★

ノッティングヒルの恋人 [DVD]

ラブ・アクチュアリー [DVD]の監督脚本のリチャード・カーティスが脚本を書いているので観ました。まあ、それ以前にかなり有名な映画なんですが、今までみる機会がなかったので。

よく

”「ノッティング・ヒルの恋人」のスタッフが送る”

とコピーに使われる大元の映画ですね。

ラブ・アクチュアリー」に繋がるような個性的な脇役達の絡み方が楽しい映画でした。イギリス人たちが織り成すそういうシークエンスにひょっこりとジュリア・ロバーツが絡んでくるのが作品の中の状況と同じような違和感を作り出していて、良いキャスティングだと思います。個人的な趣味ではこの映画のジュリア・ロバーツは思っていたほどコンディションの良い頃の彼女ではなく、それほど魅力的だとは思えなかったんですが、終盤で地味な格好をして現れたときはグっと着ました。地味な女性に非常に弱いので。

ヒュー・グラントが相変わらずヒュー・グラントなのは磐石と言うか。まあ、首相をやってもヒュー・グラントなので、そこが彼の持ち味であり売りですからね。ははは。

実はジュリア・ロバーツ扮するアナの方から一目ぼれするという根本的な設定を予測していなくて、そこがイキナリ意外だったりして引き込まれました。勿論動機付けとか観客に説得力をもたせるような無粋なプロットは一切なし。だって、一目ぼれに理由は無いでしょ?

ヒュー・グラント扮するカッターが何度も現実と非現実を揺り動かされて、そのフィクションならではの感覚が楽しめました。ロマンティックって感じで。(プチ馬鹿)

それにしてもシネスコだし、ハッピー・エンドだし、コメディの自己主張が強くて色々笑えるしで、良い作品でした。

そういえば、カッターが失意の中で過ごす一年を、1カットのトラックショットで季節が秋から冬へ、冬から春へと移り変わっていく無意味に凄かったです。