男たち、野獣の輝き

旧映画ブログです。

Beauty Devaisethのファイナル・ファンタジー14新生エオルゼア奮闘記

ゴースト・ワールド

ゴーストワールド [DVD]

BSiで放送していたものです。民放のBSデジタルで映画を観るのは初めてかもしれません。普通に(いや結構デリカシーのないタイミングで)CMが入るのにちょっとビックリしました。そしてこれも普通にエンドクレジットがないのにビックリしました。民放の映画の放送は大体そうなのに、自分がスッカリそういうものから離れてしまって久しいことを痛感しました(適当に局でつけた「THE END」が当たり前だったのになあ……)

閑話休題

アプコンの可能性もあるし、これが初めての鑑賞になるので他のメディアと比べられないのですが、画質は非常に良かったんじゃないでしょうか。ブシェミの薄い生え際などもキチンと再現されていたし。

映画自体はかなり好きな部類の映画でした。主人公を演じるゾーラ・バーチが相変わらず可愛いのかただのぽっちゃりなのか判断できないあたりもキャラクターにバッチリあっていて良かったように思います。友達を演じているスカーレット・ヨハンソンは今をときめくオヤジ・キラーですが、ボクはこれが初めてでした。独特のハスキー・ボイスが魅力的ですが、主人公に振り回されるでもなくそれなりの距離を置いた付き合い方や、フラフラせずに意外にキチンとスターバックスで働き始めるあたりが凄く良かったです。

アナログ・レコードのコレクターに扮するスティーブ・ブシェミはいつもの役どころかと思わせておいて、実は普通のキャラクターを見事に演じていました。芝居の底力のある人はやっぱり凄い。ズボンの細いベルトに至るまで、服装などのモテなさ加減が実にツボというか共感で、プレゼントされたジーパンの履きごなしのマズさは前代未聞。そこでの台詞「着るものなんて別にどうでもいいんだ」は心の叫びですな。逆に言うと、着るものと髪型さえしっかり意識すればスタート・ラインに立てるわけですが、そこに立てんのが(立つ気がわかない)オタクなんじゃないですかねえ。ボクの場合はいつ何時デモ自分の興味の無い購入物を、DVD何枚分という感じに換算するわけですが、こういう思考の仕方が全てを物語っているような気もしますがね。

とまれ、そういうキャラクターを生理的な嫌悪感を抱かせずに演じ、説得力のある芝居をしているブシェーミは実に良かったです。(腰痛のコルセットをはめているってのがまた……)

主人公のお父さんを演じているのが「2010年 [DVD]」のボブ・バラバンってのも久しぶりに見て嬉しかったです。

美術の先生を演じていたのはヴェロニカ・カートライトだと思ったんですが、調べてもよく分からないんですよねえ。違うのかな。