男たち、野獣の輝き

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Beauty Devaisethのファイナル・ファンタジー14新生エオルゼア奮闘記

コンタクト

コンタクト 特別版 [DVD]

待望のBShiでの放送を観ました。よくハイビジョン放送の画質を論じる際の指針になっているような作品なのですが、細かいところでさすがと唸らせられ、全体的に劇場で観たときのスケール感がかなり再現されているように感じました。ただ、困ったことにあまりにも映画自体が面白すぎるのでのめりこみすぎて…

<ハイビジョンの見所>

  • 宇宙

この作品の冒頭からクライマックスに至るまで、宇宙空間の描写はこれぞハイビジョンとも言うべき高密度な映像で再現されていました。CGで作られたそれらは非常に親和性が高いのかもしれないですね。背景として用いられる夜空も星が細かく瞬いているので、ここらあたりも見所だと思います。

  • 水面

ハイビジョンで映像を見るたびに驚かされるのが水の表現です。ワシントンの池や、家庭用プールにためられたちょっとした水に至るまで、画面に映るだけでオっと息を呑まされます。ただ、それだけに苦手とされるCG製の水面は余計にうそ臭く感じられました。まあ、この映画自体いまや結構昔の映画になってますからねえ。

この映画はジョディ・フォスター抜きでは語れない凄さがあるのですが、科学者らしいスッピン顔から、いかにも普段していないんですよという化粧顔まで見事に再現されています。歳相応の皺や肌のたるみなどもキチンと再現されていて満足できました。

今までは特に目を引くわけでもなかったのですが、終盤の聴聞会のシークエンスは圧巻でした。縦にも横にも大きな空間を切り取った映像が圧巻で、階段状にズラっと座る調査会の面々や、立錐の余地も無く画面に入っている傍聴人たちが物凄い高密度で再現されていて、それこそその場に居るような気分になりました。

  • ペンサコラ

主人公がいよいよワームホールを抜けて辿り着いたのは、子供の頃の記憶を再現したフロリダ州の海岸。そこで父親の姿を借りた知的生命と対面する訳ですが、そのシークエンス全体がしっとりとした画調になるようイフェクトをかけられていて、周りの風景の居様にクッキリハッキリ再現された画調との違和感が非常にそのシークエンス自体の「記憶を使っている」感が出ていて素晴らしいんです。これを映画館で観て以来忠実にモニターで再現されているのは驚きました。あの絶妙な感じはDVDではただの違和感になっているだけなんですよね(ここはかなり主観的なものですが)。