フェイス・オフ

以前から一部の作品であるようですが、シネスコ・サイズをトリミングしてビスタサイズに（HDサイズ？）しての放送。画面サイズに拘る人間としてはかなり残念でした。ジョン・ウー得意の二人が銃を突きつけあうショットも二人が微妙に切れていて台無しに。もともとはジョン・ウーはビスタ使いだったわけですが、シネスコで撮影したんだからオリジナルで放送して欲しいと思いました。

＜ハイビジョンの見所＞

• ニコラス・ケイジの濃い顔

情けない顔をやらせたら天下一のケイジ。この映画ではほぼ全編眉を八の字にしての情けな顔全開。その顔面の濃いこと濃いこと。ハイビジョンでは更に濃度がまして、画面の質感が様変わりする程でした。その反動のように冒頭部分の悪のケイジは狂喜顔が爆発して楽しそうですが。

• 爆発シーン

ジョン・ウー得意のハイ・スピードによるスロー処理で画面いっぱいに飛び散る爆発の火花などが実に微細に綺麗に映し出されています。冒頭の飛行場の格納庫での爆発やラストのボート乗り場の爆発などでの爆炎は必見。