第77回アカデミー賞授賞式
去年は「王の帰還」が目玉としてあったわけですが、今年はコレっという話題作がないために、意外に誰が獲るんだろうという基本的な緊張感が味わえました。
イーストウッドが好きなので、この結果には驚きと喜びが大きいのですが、スコセッシも好きなので久々に巡ってきたチャンスにまたもや振られたのが可哀想でたまらない。多分疫病神はディカプリオなんだと思うんですがどうでしょう?
司会のクリス・ロックはショーに走ることなくベシャりだけで大舞台を毒舌で切り盛りしてなかなか良かったんじゃないでしょうか。特にシネコンで市井の人々を相手にアンケートをとるというビデオが笑えました。勿論改ざんだらけなんですが、かなり真実をカリカチュアライズしているんじゃないでしょうか。
Q.最近観た映画は?
A.「エイリアンV.S.プレデター」
には笑った。
あと、作品賞のノミネート作品を誰も見てないとか。
<ハイビジョンの見所>
- ジェイミーフォックスの背中越しのショット
「Ray」での芝居で見事主演男優賞を受賞したジェイミー・フォックスのスピーチで、彼の背中越しに客席のスタッフを捉えたショットが凄かった。顔面が一つ一つ区別できる高解像度ならではのショットで、話すジェイミー・フォックスの感情と、受けるスタッフの表情が1カットで捉えられているのが素晴らしい。
- モーガン・フリーマンの顔面
これでもかっていうほどに黒光りした皺の数々といぶし銀としか形容の仕様がない髭など。