男たち、野獣の輝き

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Beauty Devaisethのファイナル・ファンタジー14新生エオルゼア奮闘記

バイオハザード II アポカリプス デラックス・コレクターズ・エディション [DVD]★★★1/2

前作もそれほど悪くないと思ったのですが、今回は監督がダメな方のポール・アンダーソンじゃなくなったせいなのか、かなり楽しませてもらいました。

94分なのにちょっと長く感じるあたりは問題があるのかもしれませんし、「ニューヨーク1997」から脈々と受け継がれる閉鎖都市内からの脱出モノとしても緊張感に欠ける点や、わざわざ格闘でゾンビと闘うのはいいとしてもカッティングやカメラワークに落ち着きがなくて何をやっているのか分かりづらかったりするのですが、全編ハッタリ満点の演出が全て二人のヒロインを盛り立てるために機能しているのが素晴らしかったです。あれだけ女性キャラが決めギメを決め続けて盛り上がるのは普通じゃないですね。しかも二人も!

ジョヴォビッチは相変わらずクール・ビューティーながら血の通った好演をしてみせてますし、一番の儲け役とも言えるジル役のエナ・ギロリーが抜群に良かったです。警察署での登場シーンから完璧にゲームのキャラのまんまなのが最高。歩き方やたたずまいがまんまですし、目を吊り上げたメイクがまた心の何かを激しく刺激してくれました。

子供ゾンビの群れが登場するだけでなく人間を貪りまくるのも高ポイント(直接描写はないけど)。

ゾンビ映画としてもアクション映画としても若干緩めのつくりなんですが、ガスを充満させたキッチンから逃れる際に、(さっきまで追い詰められて焦りまくっていたにも関わらず)突然決めまくった仕草で紙マッチを背後に放り投げるあたりや、それが気恥ずかしいことに消えてしまってどうするんだろうと思いきや、「主人公は私だろ!」と言わんばかりのどアップで現れたジョボヴィッチが吸いかけのタバコをタメにためた指先で弾き飛ばすシーンは絶叫モノの面白さと興奮でした。あれは凄かった。(火炎からの身の守り方も決めすぎでコント風なのが愛嬌)

あと、アリスにしろジルにしろ衣装が何とも好みでした。