男たち、野獣の輝き

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Beauty Devaisethのファイナル・ファンタジー14新生エオルゼア奮闘記

カタコンベ

洞窟モノの小説はかなり数が少ないので、題材としてケイビングを選んだと言う部分では大変評価したいのですが、内容は残念ながら「洞窟モノ」にしては余計な枝葉が多すぎるように感じました。何でも詰め込むという嗜好は嫌いではないのですが、「洞窟モノ」として純粋に洞窟を主体にして欲しかったと思います。

非常に残念!

でも作者はこれが受賞作の新人ですし、サービス精神や志は高いと思いますので、ぜひ次回作でもがんばって欲しいと思います。

<ネタバレ>








○主人公のトラウマ(?)となる自己犠牲の描き方は個人的には好みでした。悪夢と言う処理とはいえ、助けに行った相手に組み付かれて「已む無く殺す」というのはなかなかつかみとしては良いように思います。
○また、犠牲になったと思った主人公の師匠がラストで実はというのも好みなのですが、ベタでももうちょっと主人公の助かるキーとして機能してもよかったのではないでしょうか? 幻想として登場して出口へのヒントを指し示すのでは実体としての遺体が登場する際にダブってしまって勿体無いように感じました。
○形見として持っていた笛も小道具としてキチンと利用するべきだとも思います。
○ダイナマイトを三回も使うのは怠慢だと感じました。脱出方法は全てアレンジをすべきだと思います。
○犬の使い方は納得できない部分があります。最初に人を殺しているだけにあんな奇麗事で済ますべきではなく、キチンと「障害」として描くべきだったと思います。