男たち、野獣の輝き

旧映画ブログです。

Beauty Devaisethのファイナル・ファンタジー14新生エオルゼア奮闘記

ロード・オブ・ザ・リング王の帰還

DVDレンタルにて。

エクステンデッド・エディションを買うので、劇場版はレンタルで済ませるのが恒例になってしまいました。

200分45秒の本編を二層とはいえこれだけ高画質で(あくまで相対的)収録されるなんて、最近の技術は凄いなあ。

これも恒例なのですが、日本語吹き替えにて鑑賞。

本当は劇場でも吹き替えで観直したかったのですが経済的な事情でやむを得ず(それで、「ゼブラーマン」を観ている自分に好印象)。

今回吹き替えで観て思ったのは、セオデン王の檄と、アラゴルンの檄が原語とは評価が逆転したこと。原語ではどう考えてもセオデン王の檄の方が圧倒的に鳥肌もので、気持ちは完全にローハン騎士軍団と一体化して、それこそ「デエエエエエエス!!」となっていたのですが、今回はそこのところの吹き替えが「死のう」となっている点がちょっと引っかかった。「しのぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」って伸ばされてもちょっと…
口が絶叫型に開きっぱなしで発せられる「DEATH」なので、それにノル日本語を探して「死のう」となったのかもしれませんが、なんか良い訳はないもんでしょうかねえ。(「NOOOOO!!」にも毎度同じ事を感じるのですが、今回のサムは「だめだああああああ!!!」でした。)

それに反してアラゴルンの檄は、吹き替えの大塚芳忠の面目躍如という感じで燃えさせてくれました。もともとヴィゴ・モーテンセンの声は非常に落ち着きを感じさせる訳で、本来のアラゴルンには適切だと思うのですが、やはり発破をかけるような声ではなかったかなという感じでした。それに反して大塚芳忠の声は本来テンションの高い役柄に多いので、今回の檄にもピッタリとはまった印象です。訳としても「今日ではない!」とソレ以外ないだろうという感じですし、違和感もまったくなかったです。(勿論原語の「But it is not this day」)

まあ、檄のスキルとしては、最後に絶叫型の口にさせる言葉をみんなに吐かせることで士気を向上させるセオデン王に一日の長がありますが。なんか、理屈先行型のアラゴルンと実践主義型のセオデン王の違いって感じで、なんか「成功する上司、しない上司」という三笠ビジネス文庫的な感じですけどね。はははは。(もっとも、最後は「フロドのために」なんつう浪花節を泪目付で吹くアラゴルンも結構あなどれないとは思いますが。「きついこと言ったけど、君は出来るタイプだと思ったから言わせてもらったよ」的な)

ともあれ、やっぱり最後はサムに熱くさせてもらえたりで、最高の映画です。

ドロップキックも含めて

↑完結編で、しかもいまやアカデミー賞作品賞に輝く作品でコレが炸裂とは…ピーター・ジャクソン最高っす。