黒沢清、ドラクエⅡについて語る
どうがんばっても、なかなか彼の映画にチャンネルを合わせるのが難しいのですが、今回はそういう話ではなく。黒沢清がハマったゲームの話。
1位は(以前から言ってましたが)「ドラゴン・クエストⅡ」。これは勿論ファミコン版をさしていることはいうをまたない。スーファミ及びGB版はバカにされているような気分になるほどゲームバランスも謎も調整されていますから。
なので、スタジオ内からは苦笑気味な笑いが起こり、司会の武田真治からもギャグとしての扱いしか受けられていなかった。
が!
あれをやったことのある人間なら、黒沢清がまったく冗談でもなんでもなく素直に真実を吐露しているだけである事は直ぐに分かるはずだ。
黒沢清が別のところで使った言い回しを引用すれば、「殺意を感じる」ゲーム。
有名なロンダルキアの洞窟(落とし穴だらけのうえに、落ちなきゃ進めない迷宮)を出すまでもなく(FFと違ってドラクエは特定の場所でしかセーブできません。従ってあのクソ長いロンダルキアの洞窟を突破してそのままボス戦へ向かうのです)、水門の鍵のありかなどなど…
戦闘のバランス感覚も本気で狂っていて、こっちは一人なのに平気でカラスが群れをなして襲ってくる始末。