男たち、野獣の輝き

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Beauty Devaisethのファイナル・ファンタジー14新生エオルゼア奮闘記

ジェリー・ゴールドスミス『猿の惑星』を聴きました。

怖い音楽

公開30周年のリバイバルを記念した再販盤のようです。ジャケットが目新しい感じで、『猿の惑星』っぽくないんですが、ジャケットでネタバレしまくっているDVDやBlu-rayに比べれば遥かに良識がある。

改めて聴き直すと、やっぱりゴールドスミスの「不安定」な音楽が抜群によくて、本編を初めてみた子どもの時の「とにかく怖い」という感想の原因だなと解ります。

小学校の時にテレビで観た『猿の惑星』はとにかく怖くて怖くて。猿のメイクが子供心にもちゃちいのが心の救いになるほど怖かったです。大人になってから観直すと、やはりゴールドスミスの音楽(これもやはりボクにとっては川口浩探検隊のサントラなんですけど)がやったらと怖いんですよね。

オープニングクレジットの♪ヒヨォォン…… という不気味な戦慄や、初めてゴリラの顔面が画面いっぱいに出てくる時の有名な♪ブワアアオン!ブワアアオン!! もトラウマになるほどの恐怖です。

あと、やはり仲間の一人がロボトミー手術を受けているのが分かるシーンね!

ロッド・サーリングが関わっているだけに、『トワイライト・ゾーン』と同様「恐怖」と「SF」をミックスする手法が全編にわたって冴え渡っているように思います。シャフナーの演出もズームレンズの多用なんかも含めて、がっちりと「不安定な恐怖」をモノにしていますもんね。


それでも、やっぱりこのゴールドスミスの音楽がなければかなり違った作品になっていただろうことは容易に想像がつきます。

傑作サントラですね。


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『新・猿の惑星』も収録された定盤がDSDリマスタリングで再発。