男たち、野獣の輝き

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Beauty Devaisethのファイナル・ファンタジー14新生エオルゼア奮闘記

『黄昏』をTOHOシネマズ日本橋で観てきました。

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ジェーン・フォンダのワークアウトぶり

今調べてみたところ、ちょうど30年前の1984年11月24日にゴールデン洋画劇場で放送されたようです。中1の時にこれを録画して毎日猿のように観ていましたよ。自分でも「どうしてそんなにハマるのか」理解できない作品が何本かあるのですが、これもその一本ですね。

大人になってから観直すと、やはりマーク・ライデルの奇を衒わない丁寧な演出や、舞台が元になっているだけあって、シンプルな舞台設定と登場人物の会話劇がいいですよね。子供の頃にヘンリー・フォンダ演じるノーマンの毒舌にしびれたものです。この映画でも毒舌が原因で娘やその婚約者とうまくいかない描写があるんですが、子供心に「どうしてあの面白さがわからない」と思っていたもんです。大人になると現実にも「まるでユーモアを解さない人間」がいることを知るんですが、毒舌がユーモアの一つだということをもっと理解しろよと思います。シャツに「わたしの毒舌に他意はありません」とか書いておけばいいのか?

ゴールデン洋画劇場の吹き替えは久米明さんがやっていて、スター・ウォーズ松崎しげる吹替版でのオビ・ワンと並んでボクのお気に入りの吹き替えです。調べてみて分かったんですが、預けられるビリー少年の声を「さんをつけろよデコ助野郎」でお馴染みの岩田光央がやっていたことに衝撃。

子供の頃夏休みごとに祖母の田舎に預けられていた人間としてはビリーには感情移入してしまうし、実は「素直でいい子でちょっと悪ぶっているだけ」な描写が最小限な上に的確で上手い。

ジェーン・フォンダといえば「ワークアウト」という世代なので、この映画で「不自然」なほど水着姿の肉体美をアピールする彼女に何の不思議も抱かなかったのですが、今観ると明らかに「不自然」w 別にいいんだけどw

ヘンリー・フォンダは大好きな役者さんで、キャサリン・ヘプバーンも「旅情」を観て以来のファンでした。いきなりおじいちゃんとおばあちゃんになっているのに不思議と違和感を感じなかったのは、やはりふたりの演技力の成せる技なんでしょうかね。

それにしても、この映画のデイブ・グルーシンの音楽はいいですねえ。同時期の『マイ・ボディーガード』もデイブ・グルーシンで、同系統の音楽なんですよ。あちらも猿のように観ていた映画なので、不自然にドハマりしてしまったのは、もしかしたら彼の音楽も大きな要因の一つかもしれませんね。

追記:当時『9時から5時まで』や『トッツィー』でダブニー・コールマンが好きだったんですが、この映画でもジェーン・フォンダの彼氏の歯医者を演じています。ちょっとした出番しか無いんですが、コメディ・リリーフとしてダントツの存在感を放っていて楽しいんですよねえ。ヘンリー・フォンダとのギスギスぶりも笑えるし、やたらと「クマ」に怯えたり、ボートに足をかけたら戻せなくなって湖に落っこちたり。