カルン没落寺院攻略戦 敗退編
制限時間って意味があったんだ
スクリーンショットを撮る余裕はなかったので、これはその後のペリカン装備var.3です。
みなさん長時間メンテナンスいかがお過ごしですか?
前々回ぐらいに予告してあった「カルン没落寺院攻略」について、つらつらと書いておこうと思います。
結論から言うと第一回戦はなんと中ボスのところで制限時間切れで敗退。制限時間っていっても、90分ですよああた! 1時間半。「コマンドー」エンドクレジットまで観ても少しあまるぐらいの時間。
告白すると今までインスタンスダンジョンはすべて初見でクリアしてきました。もちろん腕の立つ人たちに恵まれたというのもありますが、βで一度はクリアしていますしね。
カルンは数日前からきな臭い噂がネット上でも聞こえてきており、曰く「初見殺し」「ギミックがこりまくり」などなど。明らかにβ以降のダンジョンとして、正式版からの本気具合が漂う雰囲気。
まあ、いつものことながら、ビューティー姐さんは図体の割に「ビビリィ」ですからね。「ちょ、ちょっと甲冑とかあげてからじゃないと周りに迷惑じゃん?」とかなんとか言い訳しつつ尻込みしてたわけです。
結局マテリアとか装備とかほとんど整えぬまま突入したわけですけどW
ビューティー同様、詩人になってあとはカルンを攻略するのみとなったAveryと共に、「今日こそはカルンだよね」と鼻息だけは荒くしていた夕べ、フレンド画面を見ていると、ブレイフロクスでお世話になってフレンドになっていただいたResyuさんがオンラインになっているのを発見。ここぞとばかりにTELLイングさせてもらうと、時間はあるということなので白として参加していただく。「これは勝ったも同然」と笑っていたのですが、アタッカーがもう一人決まらない。
わざわざリトル・アラミゴまでテレポして、オレたちの演奏を聴いてくれぇい!とばかりにシャウトをしていたものの返事なし。挙句に
「シャウトってどのへんまで聞こえてるんでしょうかね?」
とシャウトしてしまう始末。
あの時丁寧なお答えをしていただいた方々にここでお礼もうしあげます。
シャウトに関しては痛いほどよくわかったのですが、それでもやはり参加応募なし。アタッカーの人がシャウトで募集に応じないということは、人が少ないか、やはりよほどカルンが怖いとみえる。
という訳で、文明の利器をいかして、いつものコンテンツファインダらってみると、シャキーン!
もう、みんな奥手なんだから!
さて、ここまではさも「クリアしたあとの楽しいプレイ日記」的なムードを醸成しとりますが、上述したように結果は時間切れという初の体験に終わりました。
しかも既にネットでは「エオルゼアあるある」とも言われる
「最初の中ボスで70分」
という悪夢に我々もハマってしまったのです。
古のゲーマーならご存知の名作FPSアドベンチャー『西暦1999ファラオの復活』
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あのゲームをこよなく愛する人間としては、どことなくあの雰囲気を思い出してワクワクしていたんですよ。ところが、極悪な難易度まで似ていたとは、PS4が登場しようかという今の時代には想像すらできませんでした。
先ず中ボス野郎の繰り出す「死の宣告」こいつが危険。バーンと到底避けられない範囲の赤い丸が部屋全体を覆い尽くし、どうするんだと思いきや「光る床」を踏めば解除できるとわかります。その「光る床」が3つ! 部屋自体はそれほど広いわけではないんですが、宣告のタイムリミット内にその床を踏まねば「即死!」。もちろんギミック自体は定番とも言えるものです。「当たらなければどうということはない」のがビームライフルだとすれば、「分かっていればどうということはない」のがアドベンチャーゲームのトラップですよ。
んが!
そのタイムリミットの表示が結構小さい! 具体的にはパーティーリストの名前の横。しかも、宣告は個人個人全員に下るため、誰かが「はあぁい! おれ床担当するッスよお!!」的なチームワークは美しい戦法じゃ解決しねえんだ! 世の中は! エオルゼアは!! つうね。
宣告が下ると、死の前には人間はすべて平等という御託宣通り、みんな一斉に光る床という小さな救命ボートに走りこむわけですが、タイタニックでも描かれたように、そんなの全員が乗れるわけじゃないんすよ!
何度も何度も、何人も何人もたどり着けぬまま、その宣告を甘んじて受け入れるしかない状況が続きます。
一万回ダメでへとへとになってもダメなもんはダメなんだよ。
しかも!
この中ボスの極悪なところは、こんな死の宣告で右往左往しているか弱い冒険者たちに向かって、容赦の無い攻撃をしてくる刺客を差し向けるんですよ。文字通り!
それが
ハチ
カルン没落寺院を体験した人間ならば、ただでさえ実生活でも脅威の存在であるこのちっぽけな昆虫風情がいかに恐ろしいか身に沁みていると思います。
このハチ野郎。なんと「ファイナルスピア」という攻撃を繰り出してくるんですよ。つまり、それを食らうと、ファイナルというこのゲームそのもののにも使われている単語同様、「即死!!!」
中ボスですよこれ。
中ボスに「即死」なんて単語が2つも並ぶゲームはそうそうないです。しかもラストダンジョンでもない。言ってみれば、FF4でいえば地下都市にいくあたりでもない。FF3ならカエルになって脱出キモチイいい! ぐらいのポイントです。
なのに、「即死」
事実、「即死」
疑いようのない、「即死」
が問答無用に我々冒険者を「何度でも」入り口へ転生させる。
この歯ごたえは完全冷凍状態の井村屋の「あずきバー」負けずとも劣らない。
そんなこんなを繰り返して、みんなで励まし合い、時に沈黙し、敵地に戻る道中マラソンも指が勝手に覚え始めたころ、遂に死の宣告のタイミングやハチをやっつける役割分担などが身につき始めたパーティーに歓喜の瞬間が訪れます!
いやもう、思わず「クリア!!」って書いちゃいましたもん。
前回の「タイタン戦」なみのリトライと時間を費やしました。なので、遠慮なく「クリア」宣言をしてもいいんじゃないでしょうか? 福島だってまったく元に戻っていないのに「収束宣言」しちゃうような政府の国にいるんですから!
まあ、そんな付け焼き刃な社会派を気取っても、現実は残り20分、ダンジョン残りまだまだという状況に変わりはなく、そのまま疲労困憊のパーティーはダンジョンの深淵へ。
そして、やって来ました、
次の中ボス
信じられるか? それまだ中ボスなんだぜ……
こいつがまた厄介な野郎で、なんと前回苦戦しまくったタイタンの小型版。
弱点も似ていて、胸の弱点をまず壊して、続いて本体を叩くという戦法を要する。
その弱点をやっつけるところまではいくのですが、本体があと少しで削れない。そうするとお約束通りまた弱点が復活して最初からやりなおし。
正直たかをくくってましたよ。いくら難しいと言っても何とかなるだろうと。だってゲームなんですから。しかも国内産の。
よしPが生粋のゲーマーだということが脳裏に燦然と思い出されるなか、ついにといいますかやはりといいますか、そこに時間切れの切ない告知……
半ば無理やり誘って手伝っていただいたResyuさんには、ギミックのアドバイスなどもキチンとしていただいたのに、プレイヤースキルの少なさから本当に申し訳ないことをしてしまいました。コンテンツファインダーで参加してくれた方も大変残念な気持ちを抱かれたことでしょう。
ただ、正直「こうでなくっちゃ!」という気持ちもあるにはあったんですよ。負けてなお清々しい気分といいますか。
ほら、湘北高校だって最初の練習試合でいきなり仙道に負けてるし。
要するに最終的に山王に勝てばいいんですよ。どうせ日本は今だに森重寛を知らないままだし。
という訳で、次回「カルン没落寺院攻略戦 リベンジ編」を乞うご期待ください。