男たち、野獣の輝き

旧映画ブログです。

Beauty Devaisethのファイナル・ファンタジー14新生エオルゼア奮闘記

『僕は友達が少ない』を最新巻まで読みました。続きが気になる〜

僕は友達が少ないストア


僕は友達が少ない7 (MF文庫J)
平坂 読
メディアファクトリー (2011-09-21)
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久々にライトノベルにハマった

最初はコミック版を読んで、想像通りの内容なのにやたらと面白いのに驚いた。続いて、ちょっと楽しみにしていたアニメ版が予想以上に面白くてびっくりした。

こうなったら、原作を読まなければいけない。普通は順番が逆なのかもしれないけど、思い出してみれば映画を好きになった頃からほとんどこの順番だった気がする。

ライトノベルならではのリーダビリティの高さによって、ほんとに漫画のようにポンポン読める。かと言って所要時間は他の小説よりちょっと速いぐらいなので、実際の時間に対する体感時間が短いというべきでしょう。つまり小説を読む=文字列を映像に置換する作業にストレスをあまり感じないということなのでしょうか。

後半なんか夢中になりすぎて自分が文字を読んでいることを忘れてしまっていた感じすらする。

また、カギカッコの使い方や、意味をなしていない文字の羅列、フォントが突然大きくなるなど、「ああ、こんなことしてもいいんだな」と笑ってしまうぐらい遠慮のない工夫が随所に施されていてその都度笑わせてくれました。こういう工夫は昔からあったように思うのですが、ライトノベルの持つ「刹那的に消費される」商品としての立場を十分理解した作者の思惑が好きです。

かと言って、読み終わったら「ああ、面白かった」と忘れてしまうような作品でもなく、実は各巻の最後に唐突に強烈な「引き」が用意されており、その部分と作品内に紛れ込ませたシリーズを通してのラブコメ成分が絶妙な訴求力を持っている。基本的にはギャグマンガのようにその場限りのくだらないことばかりやっているキャラクターたちなんですが、実はちゃんと独自の思考と悩みなどを持っており、感情移入させる事に成功しています。主人公の一人称に対しても結構まじめな考察が匂わされていて、続きが楽しみです。

そして、青春モノとしては、高校二年生の時間軸がキチンと進んでいくのと、SF的な要素は完全に排除されて実はしっかりと現実的な整合性を保っているところも面白い。


意外にベテランに属する作者の力と編集部のマーケティングが巧くいっている快作。


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今回全巻をiPhoneで読んだのですが、やっぱり寝床で照明に頼らず読めるのは最高です。

星奈 僕は友達が少ない アニメ電話<無料版> - MEDIA FACTORY,INC.
夜空 僕は友達が少ない アニメ電話<無料版> - MEDIA FACTORY,INC.

夜空と星奈が実際に電話をかけてくる(風)のアプリ。これがホントに電話をかけてくるような挙動を起こすのでなかなか面白い。キャラクターの声を実際に耳に当てて聴くのはなんともムズムズするものがあるが、これは確かに面白いアプリだ。結構いろんなパターンがあって、設定で着信頻度を抑えておかないとひっきりなしにかかってくる。