男たち、野獣の輝き

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Beauty Devaisethのファイナル・ファンタジー14新生エオルゼア奮闘記

『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない』全話鑑賞

真っ直ぐな青春モノとアニメらしさの融合

フジテレビの深夜アニメ枠ノイタミナで初めてのオリジナルアニメとして製作された作品。今回4日連続で一挙放送されたのを録画して、一気に全話見ました。

音楽にREMEDIOSを起用していることからも分かるように、コンセプトは岩井俊二監督の名作『打ち上げ花火、下からみるか? 横からみるか?』をアニメでもやってみようという感じでしょうか。

とは言っても、小学生のエピソードは回想として挿入され、基本的には高校生になった主人公たちと幼馴染の幽霊が絡むというお話。

「幼なじみの幽霊」という仕掛けはファンタジックですが、全体としては僕の大好きな「地方青春モノ」であり、その両方が絶妙に絡み合ったギリギリの匙加減はなかなか素晴らしかったです。

特に「地方モノ」として欠かせない風景の美しさやSEによる季節感、緻密な生活描写が丹念に演出されており、グっと引き込まれるものがあります。

各々の甘酸っぱい心理描写を、ギャグや茶化しに逃げずに真正面からこっ恥ずかしいまでに描くスタイルは賞賛に値します。

11話というタイトな長さも丁度良く、ずっとあの町にいたくなるような気にさせてくれる良作でした。

特にそれぞれのエピソードに登場する食べ物やお菓子が実にシズル感に満ちており、それぞれ観るだけで食べたくなること請け合い。

特に一話目のサッポロ一番塩ラーメンは危険。


まだ一巻しか出ていないけど、原作も読んでみたいな。

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