『イップ・マン葉問』★1/2 - 男たち、野獣の輝き

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Happinet(SB)(D) (2011-06-02)
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あんまり好きじゃない

前作の『イップ・マン序章』は、この手の作品には珍しく、戦時下の大変な苦労を生活感たっぷりに描かれて素晴らしかった。ところが、続編のこちらでは序盤こそ生活苦が描かれているものの、途中からはただの「いざこざ」ばかりが描かれる。続編というよりも出来の悪いＴＶムービーみたいでした。黒澤明の『続姿三四郎』を観ている時のような「なんかちがう」感が激しかったです。

前作でも武術指導だったサモ・ハン・キンポーが役者としても登場するのですが、彼に対する「気を使ってる」雰囲気もあまり好きになれない。

また、主人公がちょっといいことを言って最後にみんなが感銘を受けて拍手というパターンが大嫌いなので、ラストがそのまんまだったことに閉口。*1

すべてのパーツがありきたりの安直さで構成されている。

しかし、「ピンチに陥る」のに説得力がない役者は、ブルース・リーとセガールとドニーぐらいでしょう。それぐらいクライマックスのピンチに陥る姿の滑稽さは凄かった。

やっぱり、『フラッシュポイント』みたいに映画の出来はどうあれ、ドニーが無茶苦茶しちゃう方が説得力あるよ。

*1:『ロッキー４炎の友情』と同じ。でもあの映画は大好き。なんじゃ、そりゃ。