『キック・アス』のサントラについて
『キック・アス』のサントラは2種類あります。
Music from the Motion Picture
Henry Jackman
Universal Import 2010-07-13
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Kick-Ass (Music from the Motion Picture) - Various Artists
こちらは日本のamazonやiTunesでも扱っているコンピレーション・アルバム。いわゆる「歌モノ」です。
『キック・アス』は既存の歌を大変効果的に使用しており、そのどれもが印象的なものばかりです。
ヒット・ガール初登場の印象的過ぎる歌も入っています。
♪Banana Splits
この曲はもともと児童向け番組のテーマソングをロックバンドがアレンジしたものが使われているそうで、小学生キラーのヒット・ガール初登場に相応しすぎる選曲でしょう。
これがオリジナル
そして、ヒット・ガールが二丁拳銃で突撃をかけるシーンにかかる燃え歌も。
♪Bad reputation
ヒット・ガールがホテルのロビーに到着してガードマンを皆殺しにするシーンでは、エンニオ・モリコーネ作曲の『夕陽のガンマン』テーマ曲が使われています。こちらもサントラにはちゃんと収録。
ただ、レッド・ミストとキック・アスが初めてドライブするシーンで車内でかかる歌は未収録。
♪Gnarls Barkley - Crazy
Crazy - Single - Gnarls Barkley
これからどえらい目に遭うともしらずに調子にのっているキック・アスが滑稽で最高のシーンです。
・・・
さて、問題はもうひとつの『スコア盤』です。
『スコア盤』は映画に使われたオリジナルのサントラです。『キック・アス』は「歌」も効果的に使われていますが、それ以上にオリジナルのスコアが大変素晴らしい。
ヒロイックで、感動的で、エモーショナルで、なによりも「燃える」曲がてんこ盛りなのです。
これらを収録した『スコア盤』は、イギリスのiTunesとamazonのダウンロード販売のみであり、残念ながら日本では購入ができません。方法としてはイギリで販売されているiTunesカードを輸入して、そちらのコードを使えば購入することが出来るようです。
全部で39曲あり、確認した限りでは劇中で使用された曲はほぼすべて収録されています。
作曲は珍しく四人がクレジット。
Marius De Vries
Ilan Eshkeri(『レイヤー・ケーキ』『スターダスト』など)
Henry Jackman
John Murphy(『スナッチ』『28日後…』など)
(他にダニー・エルフマンの曲が一曲だけ使用されています。♪ Walk To Rasul's という曲で、キック・アスがラズールの家へ歩いて行く(笑)シーンでかかっています。スコア盤にも収録されています。)
♪ Man In The Mirror
スーツが届いて鏡の前で大はしゃぎする素晴らしいシーンの曲。「ジョン・ウィリアムズの『スーパーマン』のテーマを意識して作った」とメイキングで嬉々として語られていますが、確かにオマージュバッチリです。
♪ Strobe (Adagio in D Minor)
ヒット・ガールがスローモーションでジャンプショットを決める、映画史上もっとも美しいアクションシーンにかかる音楽。
♪ The Fight
ヒット・ガールV.S.フランクの壮絶バトルでかかる「激燃え」スコア。
♪ Flying Home
そして、涙腺決壊の”空飛ぶキック・アスとヒット・ガール”のシーンで満を持してかかるキック・アスのテーマ。
ヒーロー映画の模範のような名サントラなので、是非日本でも発売もしくは配信して欲しいと切にお願いします!!