ジェネラル・ルージュの凱旋 - 男たち、野獣の輝き

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堺雅人が相変わらずいい。

今回も奥さんが海堂尊の原作にハマっているので一緒に鑑賞。

前作から一年で製作されているのにも関わらず、かなり燃える作品に生まれ変わっていました。

奥さん曰く原作の方もシリーズの中ではダントツで面白いらしく、「これ読むためにシリーズを読んでもいい」というぐらい。

様々な改変があるようですが、原作を読んでいないボクにしてみたら、映画の方もかなり面白かったです。

シリーズの傾向を見ても分かるように、海堂尊はミステリーをベースにしつつも、基本的には医療エンターテイメントとして書かれているようで、今回もクライマックスのスペクタクルからも分かるようにミステリーの要素は少ない。

殺人事件も原作では起きないようで、あれは映画用のアレンジというわけですね。あれはあれでビックリしましたけどね。

そして、相変わらず阿部ちゃんが面白過ぎます。画面の隅のモニターに出てきただけで大笑い。竹内結子演じる田口が、阿部ちゃん演じる白鳥が病院に来ると悪寒で身震いするってギャグがかなり面白かった。

＜ネタバレ＞

「偽悪的な人間が実は良い奴だった」というプロットが大好きなので、堺雅人演じる速水の動機などは胸がキュンキュンしました。看護師長とのロマンスも実によい。

ジェネラル・ルージュのあだ名の由来も驚きましたし、殺人事件よりもよっぽどミステリーだよ。

堺雅人は脂がのっているだけに、大変存在感満点で上手かったです。ちょっと漫画チックな芝居もギリギリのラインで機能させていましたし（阿部ちゃんがいるだけに危険な技だ）。

特にクライマックスの大災害に対する『凱旋』シークエンスは熱かった。熱望していたドクター・ヘリが現れて風に吹かれる時の表情がグっときましたよ。海堂尊は速水が登場する「剣道小説」『ひかりの剣』という小説も書いているぐらいですから、根底に「熱い血」が流れている予感。

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海堂尊
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早く読みたいな。『ハルヒ』を読み直しているのは内緒だが。

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速水の研修医時代の伝説が読めるようです。ただのガイドブックじゃなかったのか！

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最強の「実は良い奴」ドラマの最高峰。三谷幸喜の裏ベスト１！！

参考資料は『ブラック・ジャック』だけという（多分ギャグ）のも大笑い。

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文字通り《ＥＲ》モノと言えばコレにとどめを刺す。他の医療ドラマとは出来が違いすぎます。